松浦市議会 > 2022-03-01 >
令和4年3月定例会(第4号) 本文
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令和4年3月定例会(第3号) 名簿
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令和4年3月定例会(第2号) 名簿
令和4年3月定例会(第2号) 名簿
令和4年3月定例会(第3号) 本文
令和4年3月定例会(第5号) 本文
令和4年3月定例会(第5号) 名簿
令和4年3月定例会(第5号) 名簿
令和4年3月定例会(第6号) 本文
令和4年3月定例会 通告表
令和4年3月定例会 処理結果
令和4年3月定例会 処理結果
令和4年3月定例会 会期日程表
令和4年3月定例会(第4号) 名簿
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令和4年3月定例会 目次
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  1. 松浦市議会 2022-03-01
    令和4年3月定例会(第3号) 本文


    取得元: 松浦市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-10
    ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1        午前10時 開議 ◯ 議長(谷口一星君)  おはようございます。  出席議員は全員であります。  これより議事日程第3号により本日の会議を開きます。  日程第1 市政一般質問 を行います。  それでは、質問順位に従い、4番・金井田議員の登壇を願います。  (金井田議員 一般質問席 登壇)(拍手) 2 ◯ 4番(金井田秀規君)  おはようございます。  鷹友会の金井田でございます。さきの市議会選挙におきまして、多くの市民の皆様に御支援いただきまして初当選させていただきました。もちろん行政経験のない私でございますが、逆にそれを逆手に取って、市民感覚の視点で強みに変えて、微力ではございますが、松浦市発展のために、動く、働く、即実行をモットーに努力していきたいと思っております。今回、初めての一般質問ということで大変緊張しておりますが、私なりに一生懸命務めさせていただきたいと思っております。大変未熟な質問もあろうかとは思いますが、初めてということに免じて、どうぞよろしくお願いいたします。  それでは、まず最初に、友田市長におかれましては、2期目連続での無投票当選ということで、これはまさしく1期目の実績を市民が正しく評価して、そして、今後の友田市政に対する期待を込めたメッセージと思っております。ぜひ市民の負託を真正面から受け止め、松浦市のリーダーとして、市政発展のため御尽力くださいますようよろしくお願いいたします。  それでは、通告に従いまして質問に移りたいと思います。  1つ目、原発避難道路(佐賀県筒井万賀里川線)に関する佐賀県及び九州電力とのこれまでの協議内容と進捗状況についてお尋ねいたします。  原子力避難災害時の避難道路となっている佐賀県筒井万賀里川線の改良に係る進捗状況はどうなっているのか、求めます。 3 ◯ 防災課長(浜崎孝裕君)  おはようございます。  佐賀県道筒井万賀里川線の改良に係る進捗状況についての御質問でございますが、佐賀県道筒井万賀里川線につきましては、鷹島地域住民の皆様にとりまして、原子力災害時の重要な避難道路であると認識をしております。県道改良の進捗状況につきましては、佐賀県と九州電力とは直接協議を行っておりませんが、市だけではなく市議会の御協力をいただきながら、国及び長崎県へ道路改良の要望活動を行ってきたところでございます。  その結果といたしまして、避難の円滑化を図るために、佐賀県におきまして令和4年度中に電光情報板等の設置工事を進めていくと伺っております。本市といたしましては、今後も継続して国及び長崎県へ県道改良の要望を行ってまいりたいと考えております。
     以上でございます。 4 ◯ 4番(金井田秀規君)  ありがとうございます。従来よりずっと検討なされてきて、一向にこれは進んでおらんわけでございます。私が思うところに、新たな避難道路を佐賀県唐津市肥前町高串から、これはコージボ瀬戸という瀬戸があって、福島鯛ノ鼻へ大橋を架けての建設をしたらどうかと考えておるわけでございます。今後の見通しとして、新しい避難道路の整備を検討できないか、現在の筒井万賀里川線の改良は進んでおらず、拡張しても災害時には大渋滞となって円滑な避難が困難じゃないのかと、そういった思いがあるわけでございます。  新しい避難道路として大橋を整備することについて市長の思いを聞きたいということと、あわせて、市長は県議会議員時代に佐賀県筒井万賀里川線の整備についてもお話しなされて考えていらしたというわけでございますが、一向に改良が進まない現状をどう思っていらっしゃるのか、併せて御答弁をお願いいたします。 5 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  おはようございます。  まず、避難道路としての新しい橋を建設してはどうかというお尋ねでございますが、まず、避難道路として大橋を整備するためには、佐賀県から、あるいは佐賀県と長崎県を結ぶ橋になりますので、これは佐賀県の御理解をいただかなければできないという課題がございます。  現在まで、友広前市長の頃から筒井万賀里川線の改良について、ずっと要望を重ねてまいりましたが、避難道路として道路を整備することはやらないというのが現時点の佐賀県のお考えであります。  そういった中において、現在、筒井万賀里川線を国の事業で、先ほど防災課長が答弁申し上げましたとおり、電光情報板等の設置というものが事業として決まっておりまして、令和4年度中にこれをつけるということになっております。そういった中で、橋を新たに架けていこうというものは現実的に非常に難しいのではないかと、このように考えております。  また、この筒井万賀里川線、避難道路として改良を要望しているものの、遅々として進まないじゃないかということでありますが、私も平成30年2月に市長に就任して、その1週間後に原子力規制委員会の委員長に面談する機会がございまして、ちょうど玄界原子力発電所の再稼働について意見を述べる機会がありました。その際にも、全く今、金井田議員がおっしゃるとおり、原子力発電所を再稼働しようとする議論があるにもかかわらず、松浦市が求めている避難道路については全く改良されていないということを申し上げて、そういう状況ではとても再稼働は容認できませんということを申し上げてきました。  その後、原子力規制庁、あるいは長崎県、これは4市──平戸市、壱岐市、佐世保市、松浦市、県内の4市と合同して要望をし、何とかこういった状況を改善してほしいということでお願いした結果、現在の避難円滑化モデル事業ということに結びついているわけであります。  まずはその実現を速やかにできるように、私どもは引き続き働きかけをしていくとともに、これで避難の円滑化が図られる十分なものだと私は決して考えておりませんので、やはり避難道路として、国の責任においてあの道路を改良していただく、筒井万賀里川線を改良していただく、このことを今後も強く求めていきたいと考えているところでございます。(降壇) 6 ◯ 4番(金井田秀規君)  ありがとうございました。この件については、ずっと私はお話ししていきたいと思っております。どうしても今の方向だと原発に近まった避難になるわけですよね、原発の方向に道があるわけですから。有事の際に原発に向かって避難していく、そうじゃなくて新しい道を、こういった質問はずっとさせていただきたいと思いますので、どうぞひとつよろしくお願いいたします。  続きまして2項目め、度重なる豪雨被害で市内の道路の損壊状況(箇所数)についてお尋ねいたします。  単線となっている箇所に集落が含まれる場合は、今後新たな災害で孤立をするんじゃないかというおそれもあるわけでございますので、そういったところも含めて災害箇所数をお知らせください。 7 ◯ 建設課長(中村桂一郎君)  お答えいたします。  令和3年8月の豪雨によりまして、市内県道及び市道において、引き続き通行止めの規制を行っている道路の数でお示ししたいと思っております。  まず、市内の県道のほうですが、志佐町で1路線、これが上志佐今福停車場線という県道になります。県道については1路線のみでございます。  あと、松浦市が管理しております市道のほうですが、志佐町で3路線、調川町で1路線、今福町で4路線、星鹿町で1路線、鷹島町で1路線の合計10路線となっている状況でございます。 8 ◯ 4番(金井田秀規君)  ありがとうございます。この通行止め、あるいは片側通行、こういった道が、今お話があった中で数多くあると思うんですが、このまま通行止めが長引き、迂回路に被災が発生し、孤立した集落が出た場合、災害により孤立集落が発生した場合の対応等は考えていらっしゃいますでしょうか。 9 ◯ 建設課長(中村桂一郎君)  お答えいたします。  孤立集落の発生など住民生活に大きな影響がある場合は、仮設迂回路の建設や二次被害防止の対策などの応急工事を実施しております。  近年では今福町浜ノ脇地区の災害や、御厨町西木場免の災害で、一時住民が孤立するような事態となったため、被災直後より仮設迂回路の建設に着手するなど、早急な対応を行った事例もございます。 10 ◯ 4番(金井田秀規君)  松浦市が言っている安心・安全なまちづくりとして、こういった災害に対応できるようなまちづくりをしていただきたいと思っております。どうかこの後も、そういった道、災害復旧、続けてお願いしたいと思っております。  続きまして3項目め、松浦党の里ほんなもん体験のコロナ禍における本市の対応について、市内生徒児童の体験などを取り入れてやっていけないものかと思いまして、お話しさせていただきます。  このコロナ禍の中で、市が取り組んだ令和3年度の体験の誘客数をお知らせください。 11 ◯ 地域経済活性課長(山口玲子君)  お答えいたします。  議員も御承知のとおり、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、本市でも体験型旅行の受入れができない状況が続いております。  具体的な影響を申し上げますと、令和2年には9,137人、令和3年には1万2,234人の民泊受入れを断念されております。  このような状況を少しでも打開したいとの思いから、令和3年度には、コロナ禍であっても比較的受入れの心配や抵抗が少ない県内の小中学生を対象として、県内体験型旅行利用促進事業を実施いたしました。  この事業は、県内の小中学生が体験型旅行を利用した際に、その利用料のうち、民泊体験は1人当たり1回2,500円を、日帰り体験は利用料の半額、上限2,000円を助成することで、県内地域に対する魅力発信と利用促進を図ることを目的として実施したものです。  以上でございます。 12 ◯ 4番(金井田秀規君)  ありがとうございます。この体験型というのは松浦市の観光にとって非常に大きいメリットがあると思うので、今後とも、これからも近くの生徒であったり児童であったりを対象に受入れをしていくような働きかけをお願いしたいと思っております。  この核となる交流公社は受入れができずに運営が厳しいと思うんですが、どのような収入源があって、また、どのような支援が国からなされているのか、お知らせください。 13 ◯ 地域経済活性課長(山口玲子君)  お答えいたします。  依然としてコロナ禍の状況が続いており、近隣の受入れ組織と同様に修学旅行生をはじめとする満足な体験型旅行の受入れができず、運営資金の確保など、まつうら党交流公社の存続そのものを左右する大きな問題に直面しております。  修学旅行生の受入れなどがかなわない状況の中、活動収入は途絶えておりますが、新型コロナウイルス感染症の収束を見据え、スタッフを継続雇用されているところです。  そのため、本市による支援に加え、国の雇用調整助成金や一時支援金、月次支援金のほか、長崎県観光地受入態勢ステップアップ事業といった国や県の制度も最大限活用するなど、苦慮しながらもコロナ収束後の受入れ再開に備えられている状況です。  以上でございます。 14 ◯ 4番(金井田秀規君)  ありがとうございました。運営が大変厳しい中、そういった補助金等がございましたら、ぜひ活用なさって、閉めるわけにはいかない交流公社を運営させていただきたいと思っております。  それで、コロナの回復後、すぐにでも活動できるような準備対策として、市としてはどのようなお考えがございますでしょうか。対応をなさっていますでしょうか。 15 ◯ 地域経済活性課長(山口玲子君)  お答えいたします。  ほんなもん体験は、松浦市の資源や魅力を生かした取組として、本市の交流人口拡大、観光振興を支える柱の一つであり、国内の体験型旅行をリードする先駆的な取組としても多くの実績を上げております。  市としましては、コロナ禍にあって、危機的状況に陥っているまつうら党交流公社の存続と、受入れ再開を見据えた支援といたしまして、担い手やスタッフの確保など受皿体制の維持や運営資金の確保につながる取組を公社と共に協議しているところでございます。  以上でございます。 16 ◯ 4番(金井田秀規君)  ありがとうございます。ぜひとも今後ともそういったサポートから支援を求めて、交流公社が存続できるような体制を取って、そして、コロナ後すぐに運営できるような体制を取っていただきたいと思っております。よろしくお願いいたします。  続きまして、松浦のグルメ(海の幸・山の幸)のブランディングについてお尋ねいたします。  松浦の産品、これをもっと広めたい、そういった思いがありまして今回お尋ねするわけでございますが、テレビ、ラジオ、SNS等を活用していただき、本市の産品をもっとPRできないものかと思っております。  今回、「松浦の極み」として松浦市が取り組んでいらっしゃいますが、これに至った経緯、この品目、12品を示された経緯としてお尋ねいたします。 17 ◯ 地域経済活性課長(山口玲子君)  お答えいたします。  「松浦の極み」の取組の経緯といたしましては、アジフライに続く特産品づくりを目指すため、昨年度、松浦市産品戦略として、生産者の所得向上、後継者の育成及び松浦市のPRにつなげる取組を開始したところです。  具体的には、松浦市産品戦略推進会議において、本市産品の核となる松浦のこれぞという逸品12品目を選定するとともに、238作品の応募の中から愛称を「松浦の極み」に決定し、地域ブランドヘつながる展開を図っております。  以上でございます。 18 ◯ 4番(金井田秀規君)  ありがとうございます。松浦の産品、今12品目、極みとして出されておるわけでございますが、ほかにもたくさんの農産物、あと海産物等があると思います。例えば、農産物でいけば、スナップエンドウであったり、ブロッコリー、アスパラガス、そして、近年ではアボカドといった農産物の生産がなされておるわけでございます。  これは私独自のSNSのPRとして、松浦グリーン鷹島グリーンといった宣伝の仕方で発信させていただいております。そういったところでPRするには、個人ではなかなか難しい。テレビ宣伝、ラジオ、SNS、これには資金もかかります。ノウハウも要ります。そういったところを市がサポートしてPRできないものかと思っておるわけでございます。  海産物においては、鷹島ごち網が有数でございます。定置網もございます。かご漁、かし網漁等、漁船漁業で取れる海産物、魚介類、多くございます。この12品目の中にはそういった魚も入っておるわけでございますが、近年のコロナ禍、燃料の高騰、それが影響しまして、取れた魚はなかなか箱代にもならず、氷代にもならない。物流コストが高い。廃棄処分されている魚も多いとお聞きいたします。  そういった資源、食材を何とか売ることができないものか。農協、漁協、商工会議所、商工会が市と一体になって販売戦略、PR戦略ができないものかと考えておるわけでございます。どうか松浦のグルメ、次の新しいブランディング戦略に努力していただきたいと思っておりますので、ひとつよろしくお願いいたします。  続きまして、5目めに参ります。  これは地元の課題を述べさせていただきます。鷹島町の畑そう事業における水道管の水漏れ箇所の対応についてです。  鷹島町三里免6号ファームポンド、水タンクですが、そこから三里免の浄水場まで約400メートルの区間があるわけでございます。そこにパイプが埋められているわけでございますが、頻繁に水漏れをして、そのたびに修理をなさっているわけでございますが、当該箇所における過去5年間の配水管修繕回数及び費用についてお尋ねいたします。 19 ◯ 農林課長(金子英樹君)  お答えいたします。  御質問の箇所につきましては、三里地区のかんがい用水の中継場所の6号ファームポンドから約400メートル区間の配水管におきまして漏水事故が頻発しており、鷹島土地改良区で実施された過去5年間の修繕回数は44回でございまして、修繕費用はトータルで約250万円とのことでございます。修繕費用につきましては、主に材料費と機械借り上げ料となっております。  以上でございます。 20 ◯ 4番(金井田秀規君)  ありがとうございます。修理にしてはかなりの数、そして、費用と思うんですが、これはいっそのこと全てを新しい配管にしていただいて、どうか水道の工事箇所がなくなるようできないものかと思っておりますが、今後の対策についてお尋ねいたします。 21 ◯ 農林課長(金子英樹君)  お答えいたします。  この400メートル区間につきましては、今年度、市のほうで国の農業水路等長寿命化防災減災事業を活用いたしまして、機能保全計画を策定し、水利施設の機能が安定的に発揮されるよう、長寿命化対策に取り組んでおります。この長寿命化対策によります更新整備につきましては、令和5年度の実施に向けて準備を進めてまいりますので、それまでは修繕等で対応いただければと思っております。  以上でございます。 22 ◯ 4番(金井田秀規君)  ありがとうございました。新しく令和5年度には更新されるということで、ありがとうございます。今現在、ほぼ片側通行のような状態で、常にカラーコーンがどこかにある状態の道でございますので、ぜひ速やかに対応していただきたい。ただ、この区間ばかりじゃないと思うんです。これは消耗品でございますから、ほかの地区、ほかの道も、そして、ダム内のポンプ等も消耗品でございます。こういった事案が発生した場合、速やかに対応できるような、そういった支援をお願いしたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。  これは先ほど申した松浦のグルメの中の農産物、この田畑に水を供給する大切な役割をしているわけでございます。そこに至って、水が自然に畑を潤してくれる、そして、食材が上手に育っていく、そういった対応がどうしても必要でございますので、よろしくお願いいたします。  続きまして、これも地元の要望でございます。県道鷹島線、鷹島町三里から舩唐津の新県道の進捗状況についてお尋ねいたします。  着工から約20年が経過しておるわけでございますが、全然開通のめどが立っておらんわけです。これまでの進捗状況、経緯をお尋ねいたします。 23 ◯ 建設課長(中村桂一郎君)  県道鷹島線道路改良事業につきましては、長崎県を事業主体とし、起点であります鷹島町舩唐津免の浜公園付近から鷹島町三里免南部グラウンド付近までの総延長2,200メートル、幅員7.0メートルの道路改良計画として、平成6年度に事業化され、現在も工事が進められているところでございます。  長崎県に現在の進捗状況をお伺いしたところ、これまで起点(舩唐津免)から182メートル及び終点(三里免)から690メートルの区間、合計872メートルが完成し、既に供用開始されております。本年度末時点で完成延長ベースの進捗率は40%、事業費ベースの進捗率は67%となっているとのことでございます。  議員の御指摘のとおり、事業着手から既に28年が経過をしておりまして、かなり長期化している状況となっております。  長崎県に長期化している主な理由を確認しましたところ、道路改良中における地滑りの発生、遺跡分布地が存在したことによる遺跡調査、豪雨による被災、県単独予算であるため財政的な制約などの理由により事業が長期化しており、現時点では完成時期をお示しできないというふうに伺っているところでございます。 24 ◯ 4番(金井田秀規君)  ありがとうございます。供用開始とは言われておりますが、至ってそこを走れるような状態じゃないので、地元からの要望があっておると思うんですが、そこの場所が駄目なら、終点の舩唐津側からの着工はどうなのかといった要望から、その後、地質調査まではなされたようでございます。ただ、工事にはまだ入っていないようで、そこのところを分かればお話しをお願いいたします。 25 ◯ 建設課長(中村桂一郎君)  平成30年7月に県道鷹島線改良工事に対して、鷹島町地区長会より、舩唐津地区は鷹島肥前大橋の開通以来、県内外からの釣り客が多く訪れており、また、県外の修学旅行生の受入れとして体験型交流事業が盛んな地区であることから、起点側より改良工事を進められないかとの御要望がございました。  この要望に対しまして、長崎県におかれましては前向きな対応を検討されておりますが、この付近の工事に必要な用地には、所有者の相続などによる手続に時間を要する箇所や臨港道路沿いに未登記の土地があるなど、用地の問題があることから、現時点での早期の着手ができない状況でございます。 26 ◯ 4番(金井田秀規君)  ありがとうございます。そういった理由から工事が遅れているというのは仕方ないところでございますが、これに伴って、今現在使っている県道、これも老朽化が進んでおるわけです。
     ただ、地元の要望、町の要望として、ここの箇所をどうにかしてください、ここは直せないものかといった要望に対しては、新しい道が造られているのでちょっと待ってくれ、こっちはできない、こっちもできない、両方まだできない状態なわけでございますよ。それではやっぱり地元民としても納得いかないというところもありますので、今現在使っている県道、それの補修等に関して、お願いいたします。 27 ◯ 建設課長(中村桂一郎君)  議員御指摘のとおり、県道鷹島線の現道につきましては、改良工事が完了するまでの間、または改良工事が完了した後も、沿線に建物や土地をお持ちの方は現道を通行していただく必要がありますので、まずは地元から支障となっている箇所の聞き取りや、現在行われている改良事業の今後の予定などを地元の皆様に把握していただくために、長崎県に対して地元現地説明会の開催をお願いしてまいりたいというふうに考えております。 28 ◯ 4番(金井田秀規君)  現地説明会、大変大事だと思っております。今後進めていきたいとおっしゃられましたが、できれば、いつ頃できますよと、そういったお示しがございましたら、よろしくお願いいたします。 29 ◯ 建設課長(中村桂一郎君)  今回、議員のほうから御質問がございましたので、県のほうにそういった地元説明会の開催を今お願いしているところですので、何月頃にという御回答はこの場ではできませんが、できるだけ早い段階で聞き取りや今後の進捗状況をお示しする機会をつくっていくようお願いしてまいりたいと思います。 30 ◯ 4番(金井田秀規君)  ありがとうございます。どうかよろしくお願いいたします。  今回、6項目中4項目が道に関する話でございました。これは何をやるにしても、まず、道が必要になるわけでございます。ただ、それには莫大な費用が伴うことは分かっておるわけでございます。  時間が少々あるので、余談でございますが、社長、この機械を買いたいのでお願いします、何ば言いよるとか、そがん金はうちの会社にはなか、それじゃそこで話は終わるわけです。ああ、そうか、おまえがそがん言うとなら、その機械を買って、新しい商品づくり、製品づくり、頑張ってみようじゃないかと。これは企業努力と思うんですよね。  ただ、ここは企業じゃない、行政努力と思うんです。もちろん議会も努力していかなくてはいかないところと思います。この2つがうまく車の両輪となって回っていけば、いいまちづくり、市政づくりに反映されるのではないかと思っております。それは予算を取るのは大変だと思います。ただ、いいまちづくりをやっていく中で、どうしても必要なことかと思いますので、ぜひそれをお願いして、時間は早いですが、私の今回の一般質問とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。    (金井田議員 一般質問席 降壇) 31 ◯ 議長(谷口一星君)  以上で金井田議員の質問を終了いたします。  本質問者の残り時間は24分です。  これより関連質問を行います。 32 ◯ 9番(宮本啓史君)  市長にお尋ねしますが、市長はもともと、今初めて聞いたんですが、県道鷹島線の進捗状況、28年間もこういうふうなあれですけど、市長は県会議員も務めておったですけど、こういう県との絡みの中で解決せにゃいかんものは、この問題について市長としてはどういう努力をされているんですか。 33 ◯ 市長(友田吉泰君)  お答えをいたします。  まず、県に対してしっかり要望していくということだと思いますが、まず、この道路については県としても県の単独事業でやっているということで、非常に予算措置としても厳しいという側面がありながら、工事を進めると地滑りが発生したり、その地滑り対策に多額の予算が必要になったりということで、非常に県としても苦慮しているという状況にあると思います。  一方で、先ほど金井田議員もおっしゃったとおり、現道の改良等は新道を造っているのでできないということになっておりまして、舩唐津地区の皆さんが非常にお困りであるというようなことは私も県議会議員のときに伝えてきておりますし、ガードレールが非常にさびて非常に危険であるとか、こういったことについても訴えて改良してもらったというようなこともあります。  やはりここは県と現地である松浦市のほうとしっかり連携を取りながら、何とか早く供用開始できるように、引き続き双方連携しながら協力していくのが大切だと思いますし、やはり先ほど課長も申し上げました、一部土地の問題等がございますので、土地の改良をするときに、当然事業主体である県がやっていただくわけでありますが、そのサポートというものは松浦市がしっかりやっていくと、そういうことが必要だと思いますので、そういった連携を図りながら、多額の予算を投じながらやっておるわけですから、一日も早く必要な便宜が供与できるように県と一緒になって取り組んでいかなければならないと、このように思っております。 34 ◯ 9番(宮本啓史君)  この問題ですけど、私も、松浦の志佐町、地滑りのところやったから、県との絡みがあったんですよね、市長。そのときに市にお願いに行ったら、これは県ですと言われたと。こういう問題については私も勉強不足ですけども、ちょっとお願いですが、やっぱり議会にも協力を求めて一緒にやると。県議団も、地元に県議もおるわけですけども、力があるかどうか分かりませんが、一緒になって地元の県議ともやるような連係プレーというか、そういった点について、今後、市長、検討していただきたいと思うんですけども、よろしくお願いします。 35 ◯ 市長(友田吉泰君)  松浦市の抱える様々な課題、県にお願いして解決しなければならないことについては、毎年の県政に対する政策要望も含めて、当然地元県議も同席していただく中で、また、市議会議長とも連名で要望いたしております。引き続きそのような連携を強化しながら取り組んでまいりたいと思っております。 36 ◯ 議長(谷口一星君)  ほかにありませんか。──なければ、以上をもって金井田議員の一般質問並びに関連質問を終結いたします。  ここで暫時休憩いたします。       午前10時40分 休憩 ───────── ◇ ─────────       午前11時15分 再開 37 ◯ 議長(谷口一星君)  再開いたします。  休憩前に引き続き、会議を開きます。  それでは、質問順位に従い、12番・崎田議員の登壇を願います。  (崎田議員 一般質問席 登壇)(拍手) 38 ◯ 12番(崎田廣美君)  どうも皆さんおはようございます。  清風会の崎田です。市長におかれては、2期目をしっかり担っていただいて、市の方向性をしっかり定めて市政の推進に努めていただきたいというふうに思っております。我々議員も一生懸命、市民の負託に応えるべく、いろんな注文等を聞きながら、一般質問にも取り入れながら頑張っていきたいというふうに思っております。よろしくお願いしておきます。  私は1項目めに、松浦市の下水道事業の見直しについてということで、もうそろそろ松浦市も市内の中心部を終えて、それから外へ、西のほうは御厨、星鹿のほうへと、東のほうは調川かから今福のほうへということになろうかというふうに思っておるわけですが、前の質問でもお尋ねしましたが、令和8年度前後に向けて第5期の計画を変更するようなお話を伺っておるわけですが、今期も調川、江口までの幹線をやると。そうすると、幹線をやると枝線を延ばすわけですね。それで、志佐の白浜地区においては枝線を延ばしてやるということで概況報告にも載っておるし、いろんなお話を聞いたときも、上下水道課長のほうからもそのようなお話を聞いておるわけですが、もうそろそろどこまで延ばすのかということをお決めになってはどうかなというふうに思うわけです。  それで、枝線を延ばしてですね、延びたところのほんの30メートル、40メートル先は下水道事業にも当たらないわけですね。そいけん、そういったことも踏まえると、2項目めで浄化槽の設置基準を見直して、その方向でというふうな話もやりたいわけですが、まずはこの下水道の東側をどこまで延ばすのか、西側をどこまで延ばしていくのかということについて最初のお考えをお聞きしたいと思います。 39 ◯ 上下水道課長(近藤寿一君)  今、議員が御質問されました下水道東側、西側をどこまで延ばすのかということなんですが、現状では今福まで、御厨、星鹿までということで全体計画がございますが、今、第4期の計画を進めておりまして、その中で言いますと、調川のほう、東側のほうで言いますと、令和4年度、来年度におきましては今おっしゃったような江口地区の国道のところですね、204号を、今の調川の郵便局付近からレストランの庄屋の手前付近までの国道、約730メートルを整備する予定にしております。  西側のほうは、おっしゃったように白浜地区の市道及び法定外道路という、里道のほうになりますが、約360メートルほどを整備する予定にしておりまして、一応第5期が令和8年度からになりますので、それまでの間、令和7年度末まで延伸できるところ、それに伴って受益者の方が御利用できるところは予算等を協議しながら進めていきたいというところで今考えております。 40 ◯ 12番(崎田廣美君)  東のほうは、郵便局の前からレストランの庄屋さんのところの辺までということが4期の計画のうちに入っているというふうなことで、まず、東側のほうから言いますと、それを過ぎると、やっぱりもう、前浜も御存じのとおり家が少なく、ないとは言いませんが、今度は上り上がっていきますと道路公園、それから雇尾鼻、今福の海岸線へ下りていくわけですが、その間についてはもう全然家がないわけですね。ですから、そういったところを踏まえても、第4期のこの計画をどこまでで止めるのかということが私は大事じゃないかなというふうに思っております。  といいますのも、今、計画があるのを進めていっても、この先10年から15年かかるわけじゃないのかなというふうにお話ししたときに考えるわけですね。そうすると、今福の町なかに入ってきても、漁業集落のところに入ってきても、かなりお年寄りの方ばかりになってですね、庭先を、要するに枝線を引っ張っていって家先まであれをつけても、そこまでしたときにも、つなぐという方がおられるのかなというふうに、私、地元としては考えるわけですね。  ですから、その前には、しっかり令和8年の前後には考えますということでありますが、しっかりとしたアンケート等も取りながら、どのようなニーズがあるのかということをしっかり踏まえて計画をしていただきたいというふうに思うわけです。その計画のアンケートも、ここで取っても管渠をつないでいくときには10年先ぐらいになるわけでしょう。そうすると、そういった面も踏まえた上で、やっぱり下水道を東のほうに延伸するのはやめたがいいのじゃないかというふうに思うわけですが、そこら辺についての現時点での判断はいかがでしょうか。 41 ◯ 上下水道課長(近藤寿一君)  その前に1つだけ確認しておくというか、今、議員がおっしゃいましたけど、私が先ほど述べたのは第4期でありますので、令和4年度ですね、来年度の国のほうとかの予算がついてやろうとしている分の事業量でございまして、第4期分に関しましては令和7年度までございますので、もう少し東側のほう、西側のほう、どのくらい予算がつくかによってまた考えていきたいと考えておるところでございます。  おっしゃいましたように、第5期ですね、令和8年度以降の分については、なるべく早い時期といいますか、私たちとしては一応令和5年度あたりに、関係する今福、あるいは御厨、星鹿方面の市民の方への意向調査というか、具体的にこのくらいかかります、このくらいになりますというふうな具体的な数値等も交ぜながら、市民の方がそれによってどんなふうな判断をされるかというようなところでの事細かな設問を考えて意向調査を行ってみたいと思っています。  それに伴いまして、平成30年にこの事業計画を見直してはいるんですけども、それからかなりの年数がたってきて、今後の将来人口、昨日も言いましたけど、人口が減っていくというふうな流れの中で、どうしてもそのあたりの収支バランスというのが見定められないというようなことになれば、そのあたりで大きな方向転換をするのも必要であるというふうに考えているところでございます。 42 ◯ 12番(崎田廣美君)  そこまでまだ予算を、令和4年度の計画の中で進めるということでありますが、現在、庭先まで来たときに接続する料金、要するに下水道を接続しますよという、それに入りますよというとの料金と、それから、1戸の家のお風呂、炊事場、洗面所、いろんな水回りをそれにつなぐまでの工事費用というのは平均でどのくらいかかるのか、概算分かればお示しをいただきたいと思いますが。 43 ◯ 上下水道課長(近藤寿一君)  下水道につなぐ、いわゆる接続手数料というのがあります。それは、引いた1年目のときは10万円なんですけども、3年目以降になりますと17万円が手数料ということになります。  それから、概算ですけども、家によって、構造によっていろいろ違いますので、例えば、くみ取をされている御家庭を下水道へ接続するとした場合に、大体平均で言いますと、トイレの改修とか配管工事で平均大体87万円ほどになるんじゃないかというふうに見ております。  実際に今、浄化槽をつけられているところが、単独を下水道への接続工事を行ったとした場合には、大体27万円ほどかかるんではないかというふうに我々としては試算をしているところでございます。 44 ◯ 12番(崎田廣美君)  端的に庭先まで来たときに接続する料金が、1年目であれば10万円、3年目になると17万円、それから、浄化槽といいますか、そういうとにつないだとで接続するには、家の下からの配管工事等々を含めると27万円ぐらい。何もなかくみ取式のトイレ等であれば、大体平均で80万円ぐらいかかるというような、個人の手出しというのも物すごくかかるわけですね。ですから、そういったことを踏まえても、65歳、70歳代が平均年齢になっておる地域に10年先というのは難しいのではないかと思うわけですね。今でも難しいと思うですよ、さあ来ました、つなぎますかと。アンケートのときには、そういうところまで考えたアンケートを取っていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 45 ◯ 上下水道課長(近藤寿一君)  今、議員が御指摘されたようなところを十分踏まえながら設問というのは考えていきたいと思っております。 46 ◯ 12番(崎田廣美君)  これは、私は東側の今福ですので、東のほうになるわけですので東側の例を言うたわけですが、御多分に漏れず、西側のほうも白浜より先、J-POWER、九電、それから、北平から神原ですね、あそこも家がないわけです。そして、御厨、星鹿というふうに入っていくわけですが、そこのほうについても同じように説明とアンケートを早めにして、こういうふうになりますけどどうですかというようなことを早く知らしめて、そしてなおかつ、何年ぐらいかかりますよということをやっぱりきっちりと説明をしてあげて、アンケートも取り、お考えをお伺いするようにしていただきたいというふうに思います。  そういったことを踏まえて、令和3年度7月末で1,541世帯で供用開始、67.3%であったがということで9月議会でもお話を伺っておるわけですが、その後、何世帯か何十世帯か増えたのか、あるいはそのままなのかというところを、ちょっと分かればお示しをください。 47 ◯ 上下水道課長(近藤寿一君)  数字的なところですけども、今私どもが把握している直近で言いますと、令和4年の、今年1月末で数字を把握しております。世帯数でいきますと1,554世帯でございまして、接続率は67.9%、人口で言いますと令和4年1月末で3,938名で、接続率は76.8%ということになっております。 48 ◯ 12番(崎田廣美君)  福島についても55世帯で供用開始がなされて、それは町の時代からの下水道になるわけですが、接続率が上がっているのかどうかなということもあるわけですが、鷹島地区においては294世帯で68.9%、福島は55世帯で76.4%ということで、そこら辺では時代が過ぎてかなり年数がたっておるわけですが、この時代になって接続率が上がっておるでしょうか、いかがでしょうか。 49 ◯ 上下水道課長(近藤寿一君)  鷹島地区及び福島地区におきましては漁業集落排水ということでかなり合併前に整備されているということから、新たな宅地開発とか、そういうふうな土地形状ではございませんので、さほど数字的には動いておりません。福島の鍋串地区のほうで、宅地開発ということで家を建て替えられたりということで若干のプラスにはなっておりますけども、今の議員がおっしゃった数字とはさほど変わってはおりません。 50 ◯ 12番(崎田廣美君)  るる私もそういった形で、一遍やってもあまり福島・鷹島においても接続率が上がっていないというふうなお話でもあるというふうに伺ったわけですが、市長としてこのことについて今後のお考えをお聞きしたいと思いますが。 51 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  今後の下水道の整備につきましては、先ほど担当課長が申し上げましたとおり、令和5年度において改めて全体計画の見直しについて、地域の皆様方の御意見も賜りながら適宜見直しをしていかなければならないと考えています。やはり今後の人口の推移、また、財政的な負担、こういったものも含めながら、果たして今後さらに当初の計画どおり進めていくことが適切なのか、現在第4期を令和7年度末まで許可を取得して進めておりますけども、新たな認可をいただく際にはそういった見直しを行うべく、市民の皆様方の御意見も賜りながら進めてまいりたいと、このように考えているところでございます。(降壇) 52 ◯ 12番(崎田廣美君)  そうすると、江口地区は幹線を延ばしていく、それには枝線をまた延ばさなくてはいけないということを踏まえますと、やっぱりそこら辺の接続率も上げていただかないと下水道の施設運営にもかなり響いてくるのではないかと思いますが、幹線を持ってくれば枝線になすということを踏まえて、その状況といいますか、今の感じとしてどういうふうな説明といいますか、勧誘をなさっておられますか、全然やっておられませんか、どうでしょうか、伺います。 53 ◯ 上下水道課長(近藤寿一君)  年度年度での御説明ということはやっておりませんけど、全体的な下水道の配管工事が延びてくるということは、各区長さんを通じてその地域で工事を行うときなんかは住民の皆さんに知らしめているような状況にございますので、大体自分たちのところまで来るなというようなところは、それぞれの地域の方は御理解されているというか、分かっていらっしゃるかなというふうに思っているところでございます。  一応今のところ考えていますのは、東側ですね、江口のほうに延ばすことによって、整備予定区域内における世帯数が約15世帯で、人口で30人ほどいらっしゃいます。そのほかにも、調川辺りは集会所であるとか、ホテルであるとか、事業所等がございますので、そういったところにも下水道が延びることによっての周知をしながら、接続に向けていろいろと積極的な営業活動を行っていきたいというふうに考えているところでございます。  西側の枝線の白浜地区のほうにおきましては、今のところ見ていますのが10世帯で、人口で51名ほどいらっしゃいます。九電さんの寮もございますので、そういったところに接続していただくように働きかけていきたいと思っております。 54 ◯ 12番(崎田廣美君)  市長の概況報告にもありますとおり、調川の江口、国道において幹線、志佐町白浜地区において枝線管渠を整備して、今後とも下水の接続に努め、生活環境の改善、自然環境の保全を推進し、健全経営に努めてまいりますというふうに報告があっておるわけです。  このことについて、やっぱり伊万里湾も赤潮とかいろんな環境対策が厳しい世の中になっておりますので、そのことにも寄与するわけですので、しっかりとそういったものに努めて、生活環境の改善、自然環境の改善ということを踏まえて、しっかりと計画の範囲内のことについては進めていただきたいというふうに思っております。  引き続き2項目めに入っていきます。浄化槽設置基準についてであります。  松浦市は、今先ほど私申しましたとおり、その設置基準内であれば何とか希望もあるよねということはあるわけですが、私たちみたいに中山間であってみたり、その範囲外の人は大変環境的にも恵まれていないというふうに思うわけです。  そこで、松浦市としての浄化槽の対応といいますか、基準はどうなっておるでしょうか。松浦市は何個ぐらい予算を計上し、どのくらいの浄化槽整備をなさっているか、まず先にお伺いしてみたいと思います。 55 ◯ 市民生活課長(山口 武君)  松浦市の浄化槽に関する補助事業の、まず概要についてお答えいたします。  本市の浄化槽設置整備事業につきましては、公共下水道処理区域及び福島・鷹島の各漁業集落排水施設区域外で設置される合併浄化槽の工事に対して補助金を交付するものでございます。補助額は、工事費の額にかかわらず、環境省が定める基準額に基づきまして、5人槽で33万2,000円、7人槽で41万4,000円、8人槽以上で54万8,000円を交付しております。  その財源の内訳としましては、補助額の3分の2が国及び県からの交付金、残りが市の財源となっております。  また、し尿のみを処理する単独浄化槽から合併処理浄化槽への転換を促進するため、令和2年度よりその転換に係る宅内配管工事費も補助対象としております。  補助内容につきましては、前述しました補助額に加えまして、上限30万円を交付することとしております。  毎年ですね、例年およそ2,400万円程度の補助金を当初予算に計上しまして、基数にしまして57基分という状況でございます。  以上でございます。 56 ◯ 12番(崎田廣美君)
     私が聞き及んだときにも、お隣の平戸市さんは浄化槽一本でやっておられますということで、平戸市さんは下水道処理をやっていないわけですね。  それで、ちなみに5人槽で新築の場合、更地に家を建てて浄化槽を設置するよといったときに33万2,000円なんですね。それで、改築になると、要するに家を建てた人が改装すると53万2,000円を5人槽ではやるというふうになっておるわけですね。それで、7人槽では41万4,000円。それで、改築になると61万4,000円になると。それで、10人槽になると、新築の更地に家を建てると54万8,000円の浄化槽設置費用を出すと。それと、10人の家庭用で改築になると74万8,000円を出すというふうに、そういうふうなことをまた決めて、いろんな区分がしてあるわけですね。  それで、どのくらい戸数を設定していますかというと、令和3年度には92戸、令和4年度は105戸というようなあれを今度の予算でも上げていますというように言っておられるわけですね。  それで、このことはさっき市民生活課長も言いましたが、福島の漁集、それから鷹島の下水道処理以外のところにも、松浦市ですので一緒にやっていただきたいわけですが、松浦市もそういうふうな基準をやっぱりもう少し底上げして、さっきから言うように自然環境を守るという意味からも、そして、快適な生活環境をつくるという意味においても、松浦市もそういう見直しが必要ではないかなというふうに思うわけですが、松浦市の課長としてはどのようなお考えがありますか、伺います。 57 ◯ 市民生活課長(山口 武君)  合併浄化槽の推進につきましては、生活排水による公共用水域の水質汚濁の防止でありますとか生活の質の向上に向けて、議員おっしゃるように大変重要なものというふうに認識しております。  合併浄化槽を設置する際には多額の費用がかかっておりますので、現行制度に上乗せして補助することは、さらなる普及促進に有効であると担当課としても考えております。  しかしながら、これまでの議会でも答弁してきておりますが、国、県の補助額を超える上乗せ補助につきましては全額市の負担となること、それと、これまで環境省の基準額で交付してきた皆様との公平性が保てないということもございますので、やはり上乗せ補助は現時点では難しいというふうに考えております。 58 ◯ 12番(崎田廣美君)  やっぱりこれまでやった人との整合性とも言われますが、しかし、さっきも言うたとおり、我々は下水道の基準地外なんですね、そういうところにはどうか。それと、平戸市さんも今度また4年には見直すというふうにおっしゃっておるわけですね。だから、そういう改定が──じゃ、いつなされたのでしょうか、そのままですか、課長に伺います。 59 ◯ 市民生活課長(山口 武君)  ただいまの上乗せ補助のお尋ねでございますが、補助率の上乗せにつきましては、今後、下水道事業の財政計画等もございますので、市全体の汚水処理人口の増加に向けてにつきましては、その下水道の全体計画の見直しと並行して、公衆衛生の向上に資する取組として浄化槽に対する補助制度がいかにあるべきか、担当課としてはこれから検討していきたいというふうに思っております。 60 ◯ 12番(崎田廣美君)  私はこの今の基準は何年前からこの基準の額なんですかと。それで、今後はどういうふうに見直すお考えがあるのですかと。もうさきに造った人との整合性がありますので、そのままですよということで進むというお考えなのか、再度伺います。 61 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  政策的な判断でございますので、私のほうから御答弁申し上げます。  この公共下水道事業を始めた際、旧松浦市の時代から始めておるわけですが、その時点からこの公共下水道で整備するエリアをどうするかという議論はあったわけでございます。市内全域、隅々まで公共下水道で結ぶというのはやはり非効率であり、財政的にできないということで、より効果の高いところということで当初の計画がありました。その時点から公共下水道として整備される地域とそうでない地域はありました。その間、その考え方を引き継ぎながら、逆にその公共下水道エリアがより小さくなってきているわけです。当初、公共下水道地域となっていた方々も、計画を見直すためにそれが外れていったというのもございます。そういった見直しを行いながら現在進めているのが第4次計画であります。  先ほど議員がおっしゃいます浄化槽で設置されている方々に対する公費の投入額に差が生じている、このことについては十分私も承知をしております。こういった議論はこれまでも何度もこの議会の場で、歴代の市長にわたって議論がされてきているわけであります。しかしながら、そのエリア外の方々に現在の基準以上の上乗せをするためには、それは全額、市の負担になります。お隣平戸市の例を出されましたが、平戸市さんの場合、漁業集落は除きますけれども、市内どこにも下水道整備、町なかでやられていないわけです。そういった方々のその環境を維持するために、補助金を高めて汚水処理をしていこう、それは一つの政策だと思います。松浦市においては、公共下水道を整備するということで一定の財政負担をしているわけであります。そういった今後の財政の見通しも考えますと、その上限、独自でやると、上乗せすることは全て市の負担になりますので、やはりここは慎重に考えなければならないと思っています。  しかしながら、先ほども申し上げているとおり、令和5年度、再来年度になりますけれども、この見直しを行う中で、今後、公共下水道をどうしていくか議論をしっかりやる中で、では、それ以外のところをどうしていくか、汚水処理をどうしていくか、こういった議論はやはり並行してやらなければならないと思いますので、そういった時点で今おっしゃっているような中身についても改めて検討してまいりたいと考えているところでございます。(降壇) 62 ◯ 12番(崎田廣美君)  先ほどは課長に振りましたが、市長に答弁いただいて。そのことは私も分かります。私も平成11年から議員におるわけですので、このことについてどうするこうするという話から私どもも入っておったわけです。しかし、私たちみたいな中山間地に住んでおる人は、農村集落で組めば、そういったことも検討しますと言いよったとですけど、明らかにそういうことはもうできんよねと思うとって、我々も申請もなかし、できないで進んできておるわけですね。だから、そのことについても、今年度は先々に向けて見直しを図りますということを市長がおっしゃいましたので、そのことについてやっぱりしっかり議論をしながら、下水道の事業についたり浄化槽の設置基準についたりということについてはしっかり考えをまとめていただきたいというふうに思います。私もまだあと3年ちょっとあるわけですので、その中でそういった議論がなされるのかなというふうにも思うわけですので、しっかりと議論を深めていきたいというふうに思っております。  今日はそういった形で、例年上げていない浄化槽をそのままの設置基準でしかやれないという判断で受け止めていいんでしょうか。何年前に私は改定したのかという質問をしましたが、何年前に改定してこの金額ですよということもなかったわけですが、そのことについては、まず市長、今後、全然上げないでそのままでいくということですか。 63 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えをいたします。  まず、先ほども申し上げていますとおり、現在進めている下水道の第4次計画、この計画を実施していく間については、見直しは現時点では考えておりません。  ただ、この費用負担について、私どもは調査をしているんですが、実際に下水道が布設されますと、先ほど議員がおっしゃったとおり、既に建っている家に下水道を接続するためには、まず下水道の接続料が要ります。1年目は10万円、2年目以降は17万円になります。その17万円に加えて、先ほど議員がおっしゃいました、トイレの便器を替えたり屋内配管をしたりするのに大体平均で87万2,000円となっています。負担が合計104万2,000円かかるんですね。  一方で、現在の合併処理浄化槽、これは通常トイレを改修して配管工事をするのに110万円かかるんですが、33万2,000円の補助金を交付するわけです。実際の負担は77万1,000円になるんです。当然その初期費用だけではありますけれども、このように最初に負担するときに下水道につなぐ方々の負担と、合併浄化槽、今の補助金を交付して実際に御負担いただく額では、合併浄化槽のほうが安いという実際もあるんです。  こういったことを考えますと、今後どのようにしていくかということを考える上で、現時点では据え置くと。ただ、今後、将来的にこの下水道エリア全体を見直す中では、やはり市民の公平性という観点から市民の皆様の御意見をしっかり聞いて判断をしていく必要はある、このように考えております。(降壇) 64 ◯ 12番(崎田廣美君)  分かりました。我々の任期中にそういう改正の議論をするわけですので、しっかり議論をしていきたいというふうに思います。  あまり行くと時間がなくなりますので、3項目めに入りたいと思います。  市内の認定農業者への支援についてということでお尋ねをしております。  市として、これまで市が行った認定農業者協議会といいますか、この会には150人ぐらいがおって、市内の乱荒廃地をしっかり保全をして、水災害が起きないようにということで、多面的機能も十分この認定農業者の会員が一生懸命やって農地を保全しておるわけです。  そういったことについて、これまで市としてどういった支援をなされたかということをまずお伺いしたいと思います。 65 ◯ 農林課長(金子英樹君)  お答えいたします。  認定者協議会への支援につきましてですけれども、松浦市では松浦市認定農業者協議会への直接的な補助等は行ってございませんけれども、認定農業者の活動の一環といたしまして、松浦市地域担い手育成総合支援協議会に対し、県からの上乗せ補助──県からの補助金に上乗せした形で補助金を出している現状でございます。  以上でございます。 66 ◯ 12番(崎田廣美君)  結構、認定農業者は一生懸命頑張っておるわけですね。地域の農集団をつくるにも認定農業者、法人化をして集落営農するにも認定農業者が何人かおらにゃいかんというような状況で、結構皆さん頑張っておるわけです。  そこで、我々としても、認定農業者協議会の個人の会費として1人年間3,000円頂いておるわけです。しかし、1,000円を上部団体の長崎県のほうへ納めて、2,000円でいろんな運営をしよるわけです。そのことについて、やっぱりこの御時世であります。いろんな研修、それから勉強会等々も開かなくてはいけないというようなことが多くあるわけです。青色申告であってみたり、いろんな保険制度の活用であってみたりという、そういういろんな研修、要するに先生に来ていただいて研修をしたりというようなことがあるわけですが、我々の2,000円の中でそういったことをやるといっても限られておるわけです。だから、我々松浦市の田や畑、山林を含めて保全をしておるという組織にもですね、単独で幾ばくかのそういう研修費用なりバス代なりを補填していただくというような考えがないのかということを市長にお伺いします。 67 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えをいたします。  現在、各地域における農家の皆様が抱える問題の解決を図るため、集落、地域の話合いによりまして、今後の地域農業の中心となる経営体を担い手と位置づけまして、担い手への農地集積を進めるための人・農地プランの作成に取り組んでおります。地域の農業を守り発展させていくためには、農業経営の法人化や鋭い経営感覚を持った経営体の存在が重要でありまして、経営者の経営努力は、雇用、人材育成、マーケティング、規模拡大等の成果に結びつき、ひいては、次世代の農業経営者たちに将来の農業を発展的に継承することにもつながると考えております。  松浦市認定農業者協議会では、認定農業者相互の研さん、情報交換、経営や技術に関する研修などを積極的に取り組んでおられ、地域農業の担い手育成に寄与されているものと考えておりますので、後継者育成や所得向上につながるような協議会活動に対し、支援策を検討してまいりたいと思います。  なお、現在、松浦市においては情報基盤整備事業が整いましたので、インターネットによるウェブ会議なども可能であります。このコロナ禍の中でそういった著名な先生方を東京から呼ぶというのは大変難しい点もあると思いますので、ぜひウェブ会議などですね、こういったものを活用していただくことで経費削減も図られるわけですから、ぜひそういった点についても皆様方には検討いただきたいと、このように考えているところでございます。(降壇) 68 ◯ 12番(崎田廣美君)  確かに地域担い手協議会のほうからの幾ばくかの支援はいただいておるというのは紛れもない事実でございます。ですから、先ほども申しましたとおり、優秀な6次産業化をなさっておる経営体もあるわけですね、お茶屋さん。それから、優秀な牛農家が今度、農林水産大臣賞を取ったりという、そういう事例もあるわけですね。だから、そういうところに、今は2年、3年とコロナでできませんでしたが、今後はそういう経営体の発表会、そして、研修会というようなことも計画は練っておるわけですが、コロナでできなかったというのが現実でもあります。  それと、やっぱり今、市長がおっしゃったとおり、ウェブ会議等々もですね、私も協議会の会長をしておるし、県連の会長もしているわけですので、県には行けないわけですので、そういったことで、市役所の2階のウェブ会議ででも二、三回はやってきましたし、農協のほうとしても大広間のほうでそういうふうなウェブ会議で情報交換もやってきました。しかし、やっぱり今はそういった面では農業者もいろんな勉強をせんと、講習会を受けないと、申告にしても何にしても勉強して情報を入れないとできないというのは多々あるわけです。ですから、今までもそういった形で、市長はさっき何がしかは協議会のほうにも運営について考えていきましょうというようなお話もいただいたかというふうに思っておるわけですが、確かに分かりますが、担い手協というだけでは認定農業者だけには回ってこないわけですね。そういった面もありますので、そこら辺も踏まえて、農林課長、今までの経過を、あったらお話しください。 69 ◯ 農林課長(金子英樹君)  先ほど申しましたことと重複するかもしれませんけれども、認定農業者協議会には直接、市のほうから補助を出した経緯はございませんで、議員もおっしゃいました担い手育成総合支援協議会に市のほうが県の補助に上乗せする形で補助を出している、その活動費の中から認定農業者協議会の活動に対して共同で研修される際に講師を派遣したりとか、そういった費用を補填したという経緯が過去にございます。  以上でございます。 70 ◯ 12番(崎田廣美君)  担い手協には総額、市の補助も合わせて何十万円、何百万円ぐらいいただいておるわけですか。 71 ◯ 農林課長(金子英樹君)  令和3年度で約23万円程度の補助金でございます。  以上でございます。 72 ◯ 12番(崎田廣美君)  担い手協のほうにもということで県の補助金と市の助成金を混じえて23万円とおっしゃいましたね。そのことも踏まえて、今後、市長は後もって検討をするというようなお話で伺っておるわけですが、そのことについて、少しでも考慮して増額になるような認定農業者への支援ということについて、再度、市長のお考えを、まとめをお伺いします。 73 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えをいたします。  これまでも度々この場で御答弁申し上げているんですが、第1次産業は地域に人を残す上で大きな役割を果たしていると思います。そのために必要な後継者育成や、そういった方々がこの地域で暮らしていくためには、所得向上は必要だろうと思っています。そのための取組を行政として支援していく、このことは大切だと思っております。しかしながら、基本的に、やはりそれぞれ経営を営む方々の自助努力、これも必要だろうと思います。そうしなければ、やはり他の産業の皆様方にとっても不公平感というのは拭えないわけでありますので、こういったバランスはしっかり保ちながら、必要な施策を講じるように努力をしてまいりたいと思います。(降壇) 74 ◯ 12番(崎田廣美君)  分かりました。財政難厳しい折でありますが、ひとつしっかり取り組んでいただきたいというふうに思います。  第4項目めの和牛繁殖農家への支援について、本市としてこれまで行ってきた支援の内容について、農林課長の、やってきましたよと胸を張って言えることをお聞かせください。 75 ◯ 農林課長(金子英樹君)  鹿児島全共に対する支援……(「も含めて」と言う者あり)も含めてお答えしたいと思います。  まず、今年10月に鹿児島県で開催されます全国和牛能力共進会につきまして、本年4月に開催予定の県北地域の代表牛選考会、7月に開催予定の長崎県の代表牛選考会に向けまして、市の代表牛選考会を随時行っているところでございます。  直近の取組でございますが、1月26日に松浦営農経済センターにおきまして、2区、若雌の1、3区、若雌の2、4区、繁殖雌牛群、5区、高等登録群の集合審査が実施されております。  この集合審査に対して市の支援といたしまして、牛の運搬費等の経費としての補助金を交付しております。この補助金につきましては、前回、平成29年度に開かれた宮城大会の後、鹿児島大会に向けての支援としまして、平成30年度から毎年予算計上させていただいております。  また、代表牛への支援としましては、県北地域の選考会等の実施母体であります県北地域和牛改良推進協議会におきまして、飼養管理費助成として餌代の半額助成を実施されております。  今後は長崎県予選で長崎県の代表牛に選ばれますと、さらに管理費等の支援が行われる予定で、市といたしましては、この県北地域和牛改良推進協議会に負担金を納めておりまして、間接的な支援を行っているところでございます。  これまでどのような支援を行ってこられたかということでございますけれども、議員御承知のとおり、平成19年から和牛1,000頭増頭事業、その後、優良雌牛保留推進事業、長崎県産和牛推進事業等、和牛繁殖農家の支援等、様々な支援を行ってきているところでございます。  以上でございます。 76 ◯ 12番(崎田廣美君)  前はですね、今、農林課長になっておられますが、係長さん時代だったですかね、牛担当で、今おっしゃったとおり1,000頭増頭、優良雌牛保留推進事業等ということで、すばらしい増頭ができたというふうに思っておるわけです。その一端には、前市長の友広市長の種を購入して、それを我々松浦の和牛改良組合の松浦地区、今福・調川・志佐・上志佐・和牛改良組合、御厨和牛改良組合、福島・鷹島和牛改良組合、その方々の持ち牛にそういう安くした優良な種牛の精液を種つけして、そして、雌が生まれた場合には残せということで、現在その残った雌牛がもう10年近うなって、だんだんその系統がおらんごとなりよっとです。  だから、そういった今後の第2弾のですね、友広市政のときにそういうふうな、ずんと1,000頭増頭、優良雌牛というふうなことを取り組んだ、そして、実績を上げたということはしっかり分かっておるわけですので、我々にそういう金を入れたということは、10年から今の母牛でまだ残っておるわけです。その子を産ませて、今、松浦の子牛は高値で取引をされておるわけです。ですから、友広市政でそういったことをやられたことを、友田市長は2期目の1年目ですが、おいおいそういったことも考えて取組をしていただきたいというふうに我々改良組合としては思っておるわけですが、そういった先々のお考えをお伺いしたいと思います。 77 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  まず、先に現在の支援内容につきまして述べたいと思いますが、増頭の場合には20万円、更新の場合には10万円の繁殖雌牛導入事業を実施しております。また、先ほどもありましたとおり、平成19年度に取り組みました繁殖雌牛1,000頭増頭事業、これ以降、継続してこれらの取組を実施しております。  また、各地区で実施されます共進会への支援につきましても、平成19年度以降、継続して実施をしてきているところでございます。この2年はコロナ禍の影響で実施できず、活用いただけないという状況でございます。  また、牛舎及び堆肥舎への新築、増築、また、改築への補助金も、上限額の増減はございましたけれども、継続して実施しているところでございます。  このような中で、事業の再構築をとの御意見でございますけども、優良雌牛保留推進事業で導入していただきました安福久や百合茂などにつきましては、3代祖、4代祖という形で今後十数年間は競りの名簿上には載ってくるわけであります。そういったことで、系統としての効果は引き続き期待できると思っております。  また、長崎県には、銅像が立っておりますけども、平茂晴というすばらしい種雄牛が活躍して以降も優良な種雄牛が誕生しておりまして、ながさき西海農協からも、勝乃幸や百合幸といった長崎県の種雄牛の種を、安福久や百合茂、こういった系統の牛に交配し、雌牛が生まれれば、その母牛として残していくことで購買者に好まれる子牛生産につなぐことができると、このような話も伺っておりますので、昨年11月には上志佐生まれの真之介という立派な県産種雄牛も誕生しましたので、これらを活用して農家の所得向上や、これも併せて後継者育成につながるような施策を検討してまいりたいと、このように考えております。(降壇) 78 ◯ 12番(崎田廣美君)  そうです、私もそう思います。ですから、勝乃幸、百合茂、真之介、そういった今度は県内種雄牛の種をつけて、優良な雌牛が生まれた場合は種代は要りませんよというような画期的な取組をしていただきたいと思うわけです。そして、友田市政2期目に、牛のことについても先ほど来言っておりますが、1,000頭増頭のずっとあれはやっております。優良雌牛保留推進事業についても20万円、10万円やっていますということもいいでしょう。しかし、もうやっぱり代替えが必要になってくるわけですね。だから、今のところ、そういう勝乃幸、百合茂、真之介というのをつけて雌牛を取りよるとです、残しよるとです。  しかし、やっぱり売らにゃ農家も、肥料代も飼料代も農薬も含めて、油も含めて、どんどん高騰して値は下がっていきよる中においては大変厳しい経営内容になってきよるわけですので、そのことについては、やっぱりここでこういった雌牛をつけたら、残すことについては種代は補助しますよというぐらい、何か画期的な案を出してやっていただきたいというのが今回私のお願いでありますが、考えとしてはいかがですか。 79 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  先ほども申し上げたわけでありますけども、本市の最大の課題は、やはりこの地域を持続可能な状況にするためには人を残していくということが最大の課題であると思っています。この農業政策、和牛政策をやることによって、後継者が生まれ、担い手が生まれ、そこに効果的な施策であるということであれば、しっかりとした目的を達成できると、そういったことにつながるということであれば、積極的に検討していかなければならないと思っておりますので、そういった最大の目的、人口減少を抑制するために、将来にわたってこの地域の農地、あるいは畜産を守るために担い手を確保できる、あるいは、そういうことをすることによって後継者育成につながる、こういった形ができるということであれば積極的に検討してまいりたいと考えています。(降壇) 80 ◯ 12番(崎田廣美君)  ありがとうございます。今後も改良組合でまた陳情なり要望を持って市長のほうに、積極的にそういう育成支援につながったり、そういうことができるのであればというようなお話もいただきましたので、我々も改良組合として知恵を絞って、そういう案を出して、御相談に行きたいと思いますので、その点についてはよろしく、しっかり肝に銘じておいていただきたいというふうに思いますので、お願いしておきます。  ちなみに、令和元年度1,498頭、10億6,156万5,000円というぐらいに、子牛は令和元年度は結構よかったわけです。それで、2年度は1,666頭、10億1,589万6,000円と少しずつ下がってきたわけです。そういった形で、1,500頭、1,600頭を一生懸命出してきよるわけです。ですから、このことについてはまさしく、大きく地域の経済、農家の収入アップにつながっておったわけですが、コロナでやっぱり七、八万円、10万円近う牛の値段が下がって、そして、諸費用は高額になってきて、なかなか生産性も難しくなってくるような状況にもありますので、そのことについてはしっかり踏まえておいていただきたいというふうに思います。  5項目めになりましたが、このことについては後もって、この和牛については市長のほうに要望に行きますので、よろしくお願いしておきます。  令和2年度、3年度にかけての道路等の被災状況と今後についてということでありましたが、先ほど金井田議員の説明でもありましたとおり、上志佐今福停車場線、それから、10路線でしたか、いろんな被害があったということでありますが、私は上志佐今福停車場線の赤木の浄水場のところの県道がね、あれ早く何とか、県道ですと言わないでやってもらいたいわけです。というのは、あれからちょっと150メートルぐらい下に農家が、牛飼いがおるんです。そして、浄水場の上に、150メートルぐらい行ったところに牛舎があるわけです。今もう365日、餌やったり水やったりせにゃいかんとが、回らない、あそこに行かれんごたる状況になっておるとです。ですから、そのことについて手短に答弁をお願いします。 81 ◯ 建設課長(中村桂一郎君)  一般県道上志佐今福停車場線では、令和3年8月の豪雨によって、志佐町赤木免の沿線斜面において大規模な崩壊が発生し、通行不能となっております。道路管理者であります長崎県に確認をしましたところ、令和3年12月に公共土木施設災害復旧事業としての災害査定を終え、現在、斜面対策を行うための用地取得に向けた準備を行っていると伺っております。  現時点では工事完成時期をお示しすることはできませんけども、早期復旧に努めていきたいというふうに見解を伺っておるところでございます。 82 ◯ 12番(崎田廣美君)  時間もなくなりました。また、残りについては、るる後もってやりたいと思います。どうもありがとうございました。    (崎田議員 一般質問席 降壇)
    83 ◯ 議長(谷口一星君)  以上をもって崎田議員の一般質問を終結いたします。  ここで暫時休憩いたします。       午後0時16分 休憩 ───────── ◇ ─────────       午後1時15分 再開 84 ◯ 議長(谷口一星君)  再開いたします。  休憩前に引き続き、会議を開きます。  それでは、質問順位に従い、3番・大橋議員の登壇を願います。  (大橋議員 一般質問席 登壇)(拍手) 85 ◯ 3番(大橋尚生君)  改めまして、皆さんこんにちは。  松暁会代表を務めております大橋尚生でございます。このたび、多くの皆様の負託を受けてこの場に立たせていただいております。一生懸命務めてまいりたいと思います。よろしくお願いいたします。  友田市長におかれましては、2期目、市長への就任おめでとうございます。友田市長が県議になられたときに、県政一般質問を私、議場にて傍聴させていただいたことがあります。CLTの直交集成板の政策提言をされたときに傍聴させていただきました。その翌日には新聞に県がそれに対して取り組むという記事が掲載されまして、議員という仕事のクリエーティブさというか、そういうのを感じて、すばらしい仕事をされているなと感じた記憶がございます。私もそれに負けぬよう、力ある先輩議員の皆さんと共に松浦市勢の発展に励んでいきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。  それでは、質問に入らせていただきます。  2025年問題ということが介護業界でささやかれております。日本全国で2025年に団塊の世代の皆様が後期高齢者になられる。2030年には日本全国で47万人の方が死に場所がないということで、みとり難民が発生するというふうに大問題として今取り上げられておりますが、その解決策として、こういう取組をやっていこうという解決策の糸口はいまだ見いだせられていない状況かと私は思っております。  その2025年問題に向けて、松浦市としてどういった取組を行われていくのかということをお尋ねしたいと思います。  まず、高齢者の身体の状況等により介護度の区分分けが行われていると思いますけれども、その区分分け、また、その区分ごとに必要とされる身体の状況、それに伴う介護状況等を簡潔にお答えください。 86 ◯ 長寿介護課長(荒木典子君)  お答えします。  要介護の区分なんですけれども、要介護度とは、要介護認定、要支援認定で判定される介護に要する時間に基づいて区分されるものです。  要介護認定の区分は、要支援1、2と要介護1から5の7段階に区分されております。要支援は基本的には一人で生活できる状態で、要介護は、運動機能の低下だけでなく、思考力や理解力の低下も見られる状態です。  簡単に御説明しますと、要支援1は身の回りの世話の一部にサポートが必要な状態で、要介護5ではほぼ寝たきりで、日常生活全般において介助が必要な状態です。 87 ◯ 3番(大橋尚生君)  介護度に応じて様々な介護サービス、介護保険サービスを受けることができると思いますけれども、今現在、松浦市において受けることができる介護サービス、また今後、介護計画の中で新たに取り組んでいく予定がある介護サービスがあれば教えてください。 88 ◯ 長寿介護課長(荒木典子君)  市内で利用できるサービスということですが、基本的なサービスについて御説明いたします。  在宅で、おうちでですね、自宅で受けられるサービスにつきましては、訪問介護、いわゆるホームヘルプ、それから、訪問看護、訪問リハビリテーション、通所介護、いわゆるデイサービスです。それから、認知症対応型通所介護、通所リハビリ、いわゆるデイケアと言われるものです。訪問入浴、短期入所、福祉用具貸与・販売、それから、住宅改修があります。  その他、医師や薬剤師等が自宅等を訪問して療養上の管理や指導を行う居宅療養管理指導も受けることができます。  施設等に入所して受けるサービスについては、認知症対応型共同生活介護、いわゆるグループホーム、それから、特別養護老人ホーム、老人保健施設、介護療養型医療施設、介護医療院があります。  今後の計画におきましては、在宅生活継続に向けた介護負担の軽減と社会参加促進のため、小規模多機能型居宅介護サービスとか、夜間対応型訪問介護サービスについて利用ができるよう、まずは公募に向け、取り組んでいるところでございます。 89 ◯ 3番(大橋尚生君)  松浦市において、第8期介護保険事業計画・高齢者福祉計画が策定されております。その資料によりますと、要介護度がありながらサービス利用は未利用という方の割合が5割を超えている。殊に要介護3以上においては、66.7%の方が介護サービスを未利用となっているアンケート結果が出ております。  その理由として、現状ではサービスを利用するほどの状態ではないという理由が53.9%を占めているようですけれども、単身世帯、夫婦のみ世帯、その他の世帯と区分を分けて調査を行ってありますが、単身世帯、その他の世帯において介護サービスの利用が一番必要となるであろう要介護3以上の方に関して、介護サービスの未利用の割合がいずれも66.7%と最も多い割合となっていることにちょっと疑問を感じるわけですけれども、その理由はどこにあるとお考えでしょうか。 90 ◯ 長寿介護課長(荒木典子君)  介護保険事業計画を策定する前年度にアンケート形式の在宅介護実態調査を実施しております。要介護3以上の方で介護サービスを利用していないという回答が多かった理由ですが、対象者の中には入院されている方も含まれているのではないかと考えております。  手前のほうの項目で考察の際の留意点に挙げてはおりますが、結果についてはそのまま掲載をしておりますので、非常に分かりやすい表記になっていたかと思います。  実際、令和3年12月のサービス実績では、要介護3から5の方540人のうち、約9割が介護サービスを受けておられることを確認しております。確かに在宅の要介護3以上の方で、家族介護により介護サービスを受けていない方もおられますが、ほぼ何らかのサービスを受けておられるものと認識をしております。 91 ◯ 3番(大橋尚生君)  このアンケート結果に関しては、私もちょっと現場で感じるものと相違があるかなというふうに思っております。要介護3以上になれば、どなたも大体介護が必要な状況にあるのではないかと思っておりますので、アンケート調査をされた際において、もう一つ踏み込んで、どういった方がこういう回答をされているのかなというところまで調べていただけると非常に助かると思います。  このアンケート結果の中で、現状ではサービスを利用するほどの状態ではないという理由から介護サービス未利用ということになっておりますけれども、一方で、施設に入所することを検討しているという方の割合が、第7期計画と比較すると多く見受けられるようになっているかと思いますけれども、その点についていかがでしょうか。 92 ◯ 長寿介護課長(荒木典子君)  現在は様々な介護保険サービスにより自宅で適切なサービスと周囲のサポートを受けることで、最期まで自宅で過ごすことも可能となっております。しかしながら、介護サービスに関しての知識が十分でなかったり、また、家族等周囲のサポートが得られない、または家族に世話をかけたくないなどの理由から、介護が必要となった場合、施設に入所するという選択肢を選ぶ方が多かったのではないかと考えております。  今後、介護に関する相談窓口と介護サービスに関する周知を積極的に図っていきたいと考えております。 93 ◯ 3番(大橋尚生君)  私が感じているところによりますと、団塊の世代ぐらいの年代の皆様は、自分が介護してこられた親をやむなく施設に入れてきたという経緯が大体あられるように感じております。私が1975年生まれで、1976年を境に病院などで亡くなられる方のほうが増え続けてきて、今は8割ぐらいの方が施設、病院等で亡くなられているという現状にありますので、今後、介護が必要となってくる団塊の世代の皆様が施設に入ると、それを前提に検討されておられるところがあるのかなというふうに感じておりますけれども、介護現場において、介護人材の確保ということが大変困難な状況になっております。先ほど課長がお答えされた訪問介護事業については、全国的には求人倍率が14倍を超える状況にあります。  松浦市内においても、同様に介護人材の確保が非常に困難な状況にあると思います。介護人材の不足により、ここ数年の間に介護事業所、介護施設が閉鎖に追い込まれた事例、また、介護施設において、空きベッドはあるけれども、スタッフの不足により、そのベッドを利用することができないといったような状況があるようであれば、その現状を教えてください。 94 ◯ 長寿介護課長(荒木典子君)  近年、介護人材不足についてはかなり深刻な状況があっております。ここ2年間において、廃止、もしくは休止状態となっている事業所は、訪問介護が4事業所、通所介護、グループホーム、居宅介護支援事業所がそれぞれ2事業所ずつでございます。  一部入所施設においては、人材不足から1ユニット、9床が休止状態となっております。 95 ◯ 3番(大橋尚生君)  既に大変深刻な状況にあるのかなと今の御回答を受けて感じております。  既にそういった状況にあるわけですけれど、第8期介護保険事業計画において、2030年、2040年を見据えてという計画を立てられていますけれども、2030年、2040年にわたって松浦市内において生産年齢人口の推移がどのように変遷していくのか、教えてください。 96 ◯ 長寿介護課長(荒木典子君)  お答えします。  社人研の将来推計人口で見ますと、松浦市の生産年齢人口は、2030年が8,322人、2040年が6,572人となっており、2040年は2030年と比較して1,750人減少するという推計であります。 97 ◯ 3番(大橋尚生君)  2,000人近くの働き手が今後不足することが予想されております。既に始まっている事業所の閉鎖を、さらにそこから2,000人近くの働き手が減るということで、本当に大変な状況になることが予想されます。  その空きベッド、事業所の閉鎖についてですけれども、今お伝えいただいた1,700人の働き手、労働人口が減ったときに、果たして今の介護施設の現状が存続できているのか、維持できているのか、その辺の予想といいますか、心配しているところを教えていただきたいと思います。 98 ◯ 長寿介護課長(荒木典子君)  本市としましては、介護人材の確保に向け、長崎県と連携をしながら今後も継続して取り組んではまいりますが、仮に何も対策をしなかった場合、介護人材不足による事業所の閉鎖や利用できない空きベッド数はますます増加していくおそれがあると考えております。 99 ◯ 3番(大橋尚生君)  介護人材の確保については、また別の機会で私も提案していきたいと思っておりますけれども、現状、松浦市内において、一般的にヘルパーと言われていますけれども、初任者研修の資格を取ることができません。松浦市では、民間企業もそういった研修に取り組まれていない現状にあります。佐世保、もしくは平戸、伊万里、そういったところに行かないとヘルパーの資格も取れない、そういった状況にありますので、その辺も今後検討していきたいところかと思っております。  その予想されるところを乗り越えていくために、松浦市として長寿介護課として独自に取り組まれている施策があるかと思います。集いの場、介護予防・地域支え合いサポート、そういった活動を通してされているところがあると思いますけれども、それを市民の皆さんに分かるように具体的にお伝えいただければと思います。 100 ◯ 長寿介護課長(荒木典子君)  本市では、地域のボランティア活動や自らの介護予防活動に関心がある方に対し、本市の実態、情報等を共有し、必要な知識を学ぶことにより介護予防や支え合いの地域づくりの担い手を養成する介護予防・地域支え合いサポーター養成講座を開催しています。  講座を受講し、松浦市の介護予防ボランティアに登録した方が、支援が必要な高齢者に対し、買物や掃除などの生活支援を行います。市が指定する団体で行ったボランティア活動に対して、いきいき支援ポイントを付与し、ポイントは地域振興券に交換できる仕組みとしております。  なお、現在のサポーター登録は111名です。  集いの場は現在50か所で運営をされており、約900人の方がほぼ週1回の頻度で参加されております。  令和元年度の高齢者の参加率は、全国平均が3%に満たない中、本市では10%を超えており、2025年、国の目標とする8%を既に上回っております。集いの場では、体操のほか、農産物の販売、スマホ教室など、特徴のある活動をされているところもあります。  調川地域の集いの場「およりまっせ」では、筋力維持のための体操のほか、昼食会、社会福祉施設の車両を利用した住民ボランティアによる送迎支援、移動販売車の誘致、地域ぐるみの環境美化活動などを実施されており、今年度はさらに活動の場が広がり、地域の認知症の方を地域で支える仕組みであるチームオレンジを立ち上げられました。  また、住民ボランティアが訪問により生活支援を行う松浦助け合いネットワークシグナルというのも別にあります。そして、手作りのお弁当を配達し、見守り活動を行っている優愛の会、これは福島ですが、優愛の会なども支え合いの活動を実践されております。  さらに、現在、今福地域において世代を超えて交流できる地域の拠点づくりについて、新たに計画が進んでいるところであります。 101 ◯ 3番(大橋尚生君)  集いの場においては、市内に50か所ということで、とてもすばらしい取組がされていると思っております。消防団が22分団か27分団の数かと思いますけれども、それをはるかにしのぐ数の集いの場が市内において形成されているというのは、本当にこれまでの長寿介護課の、また、市の努力のたまものかと思っております。  その第8期の介護保険事業計画の中において、集いの場などの活動を通して、「重点地区として早期から集いの場を立ち上げた地区において、地域診断結果を活用し経年的な評価を行ったところ、地域住民の要介護リスクが改善していることがわかりました。結果を見える化して住民へ啓発し、さらに参加者の増加につなげています」と記載がありますけれども、具体的にどのようなリスク改善が見られたのか、また、その結果をどのように見える化して住民に啓発し、参加者の増加につなげてこられているのか、お答えください。 102 ◯ 長寿介護課長(荒木典子君)  平成22年度から多くの大学の研究者が所属するプロジェクトに参画をしております。65歳以上の要介護認定を受けていない方を対象に、3年に1回、健康とくらしの調査を実施しており、その結果から市内7圏域、町ごとのデータを見える化して、既存のデータと併せて地域診断を行っております。分析を行っております。  最初に地域づくりに取り組んだ調川地域については、独居高齢者や買物弱者の割合が多く、将来のリスクが高い反面、前期高齢者の割合が高く、要介護認定率が低いという強みも浮かび上がりました。結果については、地域ケア会議で考察し、今後のビジョンを確認した上で、地域に出向いて自治会や民生委員、住民の有志の方などに町の実態の報告会を行いました。10年後の我が町を思い描き、課題を語り合い、その結果、今、自分たちにできることに取り組もうということで、平成26年4月から移動販売を併せた内容の通いの場「およりまっせ」が立ち上がりました。調川地区社協の広報や口コミで徐々に参加者が増加し、移動販売の場所も1か所から地域の6か所に拡充するなど、地域全体の課題解決にもつながりました。  また、その後、調査の経年的な結果比較を行い、開設2年後の平成28年には同地域の低栄養、運動機能、閉じ籠もりなどの各要介護リスクの改善が見られ、主観的健康観の高い者の割合が増加、参加者アンケートからは地域住民間の信頼度も高くなっていることが分かりました。集いの場に対する地域住民の理解も深まり、今では地域ぐるみの協力体制につながっております。  また、普及していった理由なんですけれども、その後、「介護予防からはじまる地域づくり」という講演会などを行い、集いの場立ち上げ後にこの地域のデータが改善していることと、通いの場への参加により認知症が3割減少するといった研究結果を併せて市民に周知するとともに、既に活動されている7団体のサポーターから、あなたも一緒に支え合い活動に参加しませんかと呼びかけるような具体的な内容を記載したパンフレットを作成、配布しました。  このような取組はサポーターのモチベーションの維持向上につながるとともに、他の地域に対するよい刺激となり、市内各地への新たな集いの場の取組へと普及するきっかけとなりました。  活動成果として、平成22年度には国の平均より3ポイントも高かった本市の要介護認定率が昨年度末には逆に1.5ポイント低くなっており、昨年1年間だけでも介護給付費が約6億円、市の一般財源の支出は1年間で7,000万円以上抑制された計算になり、市民の介護保険料の負担の軽減にもつながっております。また、何より孤立しがちな高齢者が地域の中で週1回顔を合わせてつながることで、日常に会話と笑顔をもたらしました。さらには助け合いや地域貢献など、地域の担い手として活動されるなど、波及効果も生まれてきていることが大きな成果だと感じております。 103 ◯ 3番(大橋尚生君)  本当にすばらしい取組がされていると思います。議案として提案されている介護保険の支出も抑制されているということが数字でも表れているのかなというふうに私も思っております。  今後の2030年、2040年を見据えて、介護保険事業計画の基本理念として「高齢者等、一人ひとりが自らの意思に基づき、自分らしく、共に生活できるまちの実現」ということが掲げられております。先ほど課長答弁にありましたように、集いの場というのを高齢者に限らず、世代を超えて利用していってもらえるように活動を広げていきたいということがお話しされて、御答弁ありましたけれども、一方で、資料に基づくアンケートにおいて、相談窓口としての地域包括支援センターを知っていると答えられた方が28.9%、残りの72%の方は、聞いたことはある、もしくは分からない、知らないという回答結果になっております。  もう一つ、在宅医療の相談をしたいかというアンケートに対して、分からないと答えた人が49.4%、これはこれだけすばらしい取組を市政で行われているわけですけれども、それがまだまだ周知されていない部分が多々あるのかと思います。  その周知されていない部分を、これは本当に支出の抑制にもつながる政策だと思っておりますので、そこを踏まえた上で、2025年問題に直面する上で、今後、この問題、今御答弁いただいたことを踏まえて、友田市長のほうでどういうふうに、友田市長自ら音頭を取って、この地域包括支援センターの活動を市民皆さんに周知していっていただきたいという思いが私はありますけれども、友田市長の今後この2025年問題に対する取組、意気込みといったのをお聞かせいただきたいと思います。 104 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えをいたします。  このまま何もしなければ、少子高齢化、人口減少を背景として2025年問題、また、その先の2040年は、議員御指摘のとおり、介護を支える人材等の不足により、必要な介護が受けられない方が出てくるなど深刻な状況に至るおそれがございます。様々な分野でも同様の課題があり、行政、関係機関、市民の皆さんも含め、力を結集して取り組んでいく必要があると考えております。  高齢者の分野においては、そうした課題に対応するため、第6期松浦市介護保険事業計画以降、地域包括ケアシステムを構築するための取組を掲げております。住み慣れた地域で、その人らしく可能な限り最期まで生きていけるように、人と人がつながり、役割を持ち、支え合いながら自分らしく活躍できる介護予防の地域づくりを目指し、取組を行っております。  こうした取組を含め、地域ごとに異なる様々な課題を市民の自由な発想と企画立案や運営により解決できるような小学校区単位の仕組みづくりを進めておりまして、現在、調川地域をモデル地域と選定し、準備会設立に向けた協議を進めているところでございます。  このような地域で出たその成果というものを市内全域に広げ、現在の集いの場をさらに拡充をして、より多くの方々が参加をされ、先ほど申し上げましたようなそれぞれの皆さんが住み慣れた地域で自分らしく生きていけるような、そういった地域づくりに努めてまいりたいと思います。  また、御指摘のありました地域包括支援センター等の周知については、様々な機会を通じて市民の皆様方にお伝えし、より多くの方々が気軽に相談、そして、活用できるような環境づくりに努めてまいりたいと考えております。(降壇) 105 ◯ 3番(大橋尚生君)  厚生労働省のモデル事業として、近隣地域で1つの中学校区で取り組まれているまちがありますけれども、その厚生労働省のモデル事業に負けないぐらいの取組をこの松浦市全体で取り組まれておりますので、今後も引き続き進めていっていただきたいと思います。  サポーター制度などに関しては、今、友田市長より答弁がありましたように、地域の看護師、介護士、そういった方々もおられますので、そういった方々を巻き込んで、今後ますますいい形につくり上げていっていただけたらと思います。  では、次の質問に移らせていただきます。
     次は、安心して子育てができる環境を目指す施策についてお尋ねいたします。  少子高齢化、少子化の問題が浮き彫りにされておりますけれども、これは1990年の1.57ショックということから始まるようでございます。これは1989年の合計特殊出生率が1.57であったことから生まれた言葉のようです。1971年から1974年にかけて第2次ベビーブームが到来し、1973年には婚姻率が過去最高となったと。出生数がそのとき209万人、2021年は81万人ですので、その数のすごさが分かるかと思いますけれども、出生率も2.14まで上昇していたようです。しかし、その後、第1次オイルショックによる経済的な混乱や人口増加を受けた静止人口を目指す考えが普及したこともあって、1975年、これもまた私が生まれた年になりますけれども、それ以降、少子化現象の一途をたどっているということでございます。  少子化問題の要因として、様々あるようですけれども、非婚化、晩婚化及び結婚している女性の出生率の低下などが考えられるようでございます。なぜそのような事態になったのか。つまり結婚しない、子どもを多くはつくらないといった状態に長らく陥っている、その真の原因はどこにあるのだろうかと私はずっと考えてきているわけですけれども、その点について友田市長はどのようにお考えになられているのか、教えていただけたらと思います。 106 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  全国的に問題となっております少子化問題につきましては、2020年5月29日に閣議決定をされました少子化社会対策大綱によりますと、少子化の主な原因は、未婚化、晩婚化と有配偶出生率の低下であり、特に、未婚化、晩婚化、若い世代での未婚率の上昇や初婚年齢の上昇の影響が大きいと言われています。  少子化の背景には、経済的な不安定さ、出会いの機会の減少、男女の仕事と子育ての両立の難しさ、家事、育児の負担が依然として女性に偏っている現状、子育て中の孤独感や負担感、子育てや教育に係る費用負担の重さ、年齢や健康上の問題など、個々人の結婚や出産、子育ての希望の実現を阻む様々な原因が複雑に絡み合っていることなどが挙げられております。  本市においても、このような原因が少子化問題にあるのではないか、このように考えているところでございます。(降壇) 107 ◯ 3番(大橋尚生君)  私たちが育つ年代の頃には、「積木くずし」「スクール・ウォーズ」、そういった非行問題が非常に多く取り上げられておりました。その後は親世代の熟年離婚、そういった問題が多く取り上げられてきた年代だったかと思っております。そういった環境の中に育ってきた我々世代、もう少し下の世代というのは、家族の絆と言われますけれども、その絆という言葉の語源というのが、ほだしという日本語、和語になりますけれども、もともと家畜や馬の足をつなぎ止めていたものですね、縄、そのほだしという言葉から絆という言葉がきていますけれども、人の心や行動の自由を縛るもの、自由を妨げるものという意味がもともと絆という言葉の中にあるようでございます。  それで、松浦まち・ひと・しごと創生総合戦略のアンケートの中に、結婚しない理由として、精神的に自由でいられるということが一番多い回答となっております。これは非常に悲しいといいますか、残念と思うようなところでありますけれども、やはりこの精神的に自由でいられる、縛りですね、煩わしいと感じてしまうような物事の先にしか幸せ、幸福感というのがないということを感じていけたらなというふうに私は思っております。  この少子化問題を語る際に必ず出てきます合計特殊出生率というのがどのような計算方法によって出されているものなのか、教えていただきたいと思います。 108 ◯ 政策企画課長(星野真嗣君)  合計特殊出生率でございますが、15歳から49歳までの女性の年齢別出生数を合計したものでございまして、一般的には一人の女性が一生の間に産む子どもの数と解釈をされております。  この合計特殊出生率の出し方につきましては、期間合計特殊出生率、それから、コーホート合計特殊出生率の二通りがございますが、統計資料として通常使われておりますのは期間合計特殊出生率でございます。  期間合計特殊出生率につきましては、ある期間、通常1年間ですが、その出生状況に着目いたしまして、その年における各年齢層、これは15歳から49歳までですけれども、女性の出生率を合計したものでございまして、計算方法といたしましては、母親の年齢別出生数を年齢別女性人口で除した、割った出生率を15歳から49歳まで合計することで算出されております。 109 ◯ 3番(大橋尚生君)  15歳から49歳ということで、幅広い年齢を基に計算されておりますので、1.2とか1.3とかいう数字を聞いたときに、そうなのかなというふうに感じる部分も、こういった計算方法に基づいて計算されていることで、ああ、そういうことかというふうに感じる部分もあるかと思います。  松浦市内において、3人、4人、5人と子だくさんのお母さんを多く見る印象がありますけれども、松浦市内において実際に子育てしている家庭における出生率というのがもし分かれば教えていただきたいと思います。 110 ◯ 子育て・こども課長(土谷由子君)  本市の子育て世帯における子どもの人数につきまして、本年度実施をいたしております子育て世帯への臨時特別給付金に係る2月末の支給データを基に申し上げますと、高校生等までの子育て世帯は1,607世帯あります。1世帯当たりの子どもの人数は平均で2.01人でございます。  内訳を申しますと、子どもの人数が1人の世帯が最も多く、590世帯で全体の36.7%、子ども2人の世帯は543世帯で33.8%、子ども3人の世帯が352世帯で21.9%、子ども4人の世帯は101世帯で6.3%、子ども5人の世帯は19世帯で1.2%、子ども6人の世帯は2世帯で0.1%となっております。  以上です。 111 ◯ 3番(大橋尚生君)  ありがとうございます。非常にいい数字を教えていただけたかと思います。  その次に、松浦市総合計画の4番目「未来へ続くまち」の項目の中の2つ目「戻って来たくなる環境を目指します」の施策の実施計画として、「地域の宝として未来を担う子どもたちを育むために、学校・家庭・地域が連携・協働できるまちをつくります」とうたってあります。本当にそのとおりだと私も感じるところでございます。  先ほど御答弁いただきました子ども1人、2人といったお母さんたちが、2人、3人と、もう一人、もう一人子どもを欲しいという思いに至ったときに、どうしても子育てしていく環境、自分が働きながら育てていくというところに不安を抱かざるを得ない部分が出てくるのかと思いますけれども、この家庭、地域が連携、協働できるまちづくりとして具体的にどのような取組が行われているのか、また、計画されているのか、教えていただきたいと思います。 112 ◯ 政策企画課長(星野真嗣君)  松浦市総合計画に掲げます将来像の一つ「未来へ続くまち」におきましては、「戻って来たくなる環境を目指します」という方向性を示しまして、その実施計画として「地域の宝として未来を担う子どもたちを育むために、学校・家庭・地域が連携・協働できるまちをつくります」と定めております。  この実施計画の具体的な取組でございますが、現在、市内各地域でコミュニティ・スクール、学校運営協議会制度の導入を進めております。この制度は、学校と保護者や地域の方々が共に知恵を出し合い、学校運営に意見を反映させることで、協働しながら子どもたちの豊かな成長を支えるという仕組みでございまして、現在までに上志佐小学校、福島養源小学校及び福島中学校において導入がなされております。今後も各地域において順次導入が進められる予定でございます。  また、「未来へ続くまち」の実現に向けた行政計画につきましては、子ども・子育て支援事業計画、先ほど申しました教育振興基本計画等がございまして、これらの計画に掲げる基本理念、基本計画に沿って施策の展開を今後も図っていくことといたしております。 113 ◯ 3番(大橋尚生君)  この実施計画において、先ほど御答弁いただきました「地域の宝として未来を担う子どもたちを育む」とうたってありますけれども、冒頭にお尋ねしましたように、非婚化、晩婚化、結婚している女性の出生率の低下、そういった社会背景の中で、先ほどありました松浦市内において3人、4人と子育てに励んでおるお母様たちがおられます。この地域の宝である子どもたちを産み育ててくれている女性、お母さんたちもまた地域の宝なのではないかと私は考えるわけですけれども、そのあたり、市長はどのようにお考えされているか、教えていただければと思います。 114 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  子どもが地域、社会の宝であるのであれば、その子を育てる親もまた宝であるという視点は、子育て支援策を講じていく上で大切なことであると考えております。  子どもが育つ家庭は本来は私的な領域であり、親の責任と自覚に委ねられるものではありますけれども、子育ては未来の社会を支える人材を育てる重要な営みでもあります。現在の子育てをめぐる社会状況を踏まえますと、子育て家庭の支えとなる地域社会をつくっていくことは大変重要で、家庭における子育てや教育を社会全体で応援し、支えていくことが求められていると、このように考えております。(降壇) 115 ◯ 3番(大橋尚生君)  松浦市において、子どもたちの医療費助成や保育料の軽減などといった経済的な支援は子ども・子育て支援事業計画の中においても織り込まれて、取り組まれているところだと思いますけれども、今御答弁いただきましたもう一つの地域の宝であるお母さんたちを支援する施策として、経済的な支援以外でどういった取組が行われているか、教えていただければと思います。 116 ◯ 子育て・こども課長(土谷由子君)  子育て支援につきましては、母親に限らず、ひとり親の父親も含んだ父親や、その家族も対象として取り組んでおりますけれども、子育て・こども課に子育て世代包括支援センターを設置いたしまして、母子保健コーディネーターが妊娠届の際に個別の支援プランを作成して、各種機関と連携しながら、妊娠期から子育て期までの母子保健や育児に関する様々な情報提供、それから、相談に円滑に対応する体制というものを整えております。  また、経済的支援以外の取組としましては、具体的にマタニティー教室や乳幼児相談、それから、みんなの子育て広場URACCOや児童館での活動を通した個々の相談に丁寧に対応しております。特に、安定した児童の家庭養育を図るという目的で、育児支援家庭訪問員を配置しておりまして、乳幼児を養育する家庭への育児支援や家事援助を行っております。例えば、身近に支援できる者がなく、保護者が産後や病気で保育所等に送迎ができないといった相談を受けた場合などは保護者に代わって児童を送迎したり、また、多子世帯などにおいて病院受診をするのが大変困難な場合に一緒に付き添って乳幼児を保育したり、保護者の産後や安静時など、緊急的に支援が必要な場合に自宅へ訪問し、保護者の代わりに掃除や洗濯、料理など家事支援を行っております。  そのほか、待機児童ゼロを目指しております保育環境や放課後児童クラブの環境整備をはじめ、おやこ教室や双子を育てる親が参加するさくらんぼの会というのもございますが、地域の方々や関係機関と連携した子育て支援のネットワークの構築、それから、ひとり親生活支援、子育て講座やふれあい事業の開催など、様々な事業を展開し、切れ目なく子育てを応援する体制づくりに努めております。  以上です。 117 ◯ 3番(大橋尚生君)  ひとり親でお父様が育てられている家庭もあるということで、大変失礼いたしました。そういった取組もされている。  市の窓口において、子どもをお母様が預けに来られて、そのお子さんを市の職員の皆様が抱き抱えて預かると、そういった取組までされているんですねといって私も驚いたことがありますけれども、その上で、今回は働いている職場のほうの環境づくりについて政策提言をしたいと思ってお話しさせていただきます。  令和3年12月の定例議会において、谷口現議長の市政一般質問の中で、「子育て世帯が働きながら子どもを産み育てる環境を充実させるためには、職場や地域の理解、協力は欠かせないものと認識しております」と友田市長は御答弁いただいております。その中で、「今後も子育て世帯の見守りなど地域住民への御協力をお願いするとともに、民間事業所に対しては子育てサポート企業としての国の認定制度、くるみん認定の推奨など、子育てしやすい職場環境の構築と企業価値を高める取組への働きかけを行う」ということを答弁されております。  この中で、くるみん認定というのがどういったものか、教えていただければと思います。 118 ◯ 子育て・こども課長(土谷由子君)  くるみん認定につきましてですが、仕事と子育ての両立支援に取り組んでいる企業を認定する制度でございまして、次世代育成支援対策推進法に基づき厚生労働省が実施をしているものでございます。  一定水準以上の育児休業取得や育児に伴う時短の勤務制度の設置など、10の認定基準を満たす必要がございます。  以上です。 119 ◯ 3番(大橋尚生君)  そのくるみん認定ですけれども、松浦市内において、その認定を受けている企業がありましたら教えてください。 120 ◯ 子育て・こども課長(土谷由子君)  松浦市内におきましては、平成27年に住商エアバッグ・システムズ株式会社、平成30年に株式会社エミネントスラックスの2社がくるみん認定を受けておられます。  以上です。 121 ◯ 3番(大橋尚生君)  もう一つ、長崎県のこども未来課の取組として、子育て支援、少子化対策の機運醸成として、ながさき結婚・子育て応援宣言という取組が行われているようです。これは個人の考え方や価値観を尊重しながら、希望する結婚、妊娠、出産、子育てがかなう環境をつくるため、職場や地域が一つになって一人一人の人生を応援しますと企業や団体が宣言することを呼びかけるもので、また、そういう登録企業、団体のPRを県が行っていくという取組でございます。  この応援宣言に関して、松浦市も応援宣言をしておられるところかと思いますけれども、この応援宣言をしている松浦市内の企業、団体があれば教えてください。 122 ◯ 政策企画課長(星野真嗣君)  ながさき結婚・子育て応援宣言を行っている企業、団体ということでございますが、市役所のほかに、桃李株式会社、上志佐郵便局、調川郵便局、星鹿郵便局、福島郵便局、鷹島郵便局、松浦郵便局、今福郵便局、御厨郵便局、以上でございます。 123 ◯ 3番(大橋尚生君)  郵便局は県内どこの郵便局も登録されておりまして、ながさき結婚・子育て応援宣言、松浦市は応援宣言を掲げられておりますけれども、市内の他の事業所は、桃李株式会社というのは私の会社なんですけれども、ほかの企業は応援宣言がされておりません。くるみん認定もエミネントスラックスと住商エアバッグ・システムズということで、地場生まれの中小企業に関しては一社もない状況でございます。  先ほどお伝えしました答弁の中で、友田市長はくるみん認定の推奨など職場環境の構築、企業の価値観を高める取組を行っていきたいという御答弁をされておりますので、働きながら子どもの世話、子育てしていくというのは本当に大変なことで、日常的に保育園や小学校から迎えに来てくれと職場に電話がかかってきます。そういったときに、すぐに行ってやれと、そういう機運醸成を松浦市としてやはり取り組んでいっていただきたいと。今回、長崎の県知事になられました大石県知事が出生率2.0を目指しますということを言われていましたけれども、松浦市が率先して一番乗りで2.0を達成できるように私は取り組んでいただけたらと思っておりますので、御答弁いただいたように、ぜひ市内企業への働きかけを積極果敢に取り組んでいただければと思います。  次の質問に移らせていただきます。  障害児を対象とした教育・障害福祉サービスについてお尋ねいたします。  「ともだビジョン」の3番目「安全・安心に暮らせるまちづくり」の6項目め「障がいのある人もない人も共に生きる平和なまちづくり」ということが掲げられております。少子化社会にあって、障害児の福祉サービスの利用者は年々増加傾向にあるのかと思いますけれども、松浦市内において、障害児、子どもに関してですね、障害福祉サービスを必要とする障害児の現状を教えていただければと思います。 124 ◯ 福祉事務所長(畑原智治君)  本市における障害児の現状につきまして御説明いたします。  まず、障害児の障害者手帳所持者数でございますけれども、身体障害者手帳13人、療育手帳44人、精神保健福祉手帳5人、計62人でございます。  障害福祉サービスの利用者数でございますけれども、児童発達支援が8名、うち保育所等訪問支援利用が2名、放課後等デイサービスが37名、計45名でございます。  この推移ですけれども、平成28年度から令和2年度までの5年間、3月末現在の人数を申し上げますと、児童発達支援が平成28年度13人、平成29年度16人、平成30年度8人、令和元年度6人、令和2年度5人です。放課後デイサービスにつきましては、平成28年度29人、平成29年度32人、平成30年度38人、令和元年度39人、令和2年度40人となっております。 125 ◯ 3番(大橋尚生君)  令和3年度に医療的ケア児支援法が施行されております。医療的ケア児の松浦市内における現状について教えてください。 126 ◯ 福祉事務所長(畑原智治君)  本市において医療的ケア児に該当する障害児は4人です。現在利用されている障害福祉サービスは、児童発達支援1人、放課後等デイサービス3人、児童短期入所2人、移動支援、これは通学支援ですが、1人でございます。 127 ◯ 3番(大橋尚生君)  医療的ケア児は4人ということです。  2019年に220万円の予算を組まれて、医療的ケア児保育支援モデル事業と、これは新聞にも掲載されましたけれども、松浦市において取り組まれております。そのモデル事業として取り組んでみてどうだったのか、教えていただけたらと思います。 128 ◯ 子育て・こども課長(土谷由子君)  医療技術の進歩に伴いまして、日常生活の上で医療的ケアを必要とする子どもの数というのは年々増加傾向にあり、それに伴い、医療的ケア児の保育ニーズも高まっております。  平成28年には児童福祉法が改正され、医療的ケア児の対応が地方自治体の責務として明記され、国において医療的ケア児を受け入れる体制づくりのための補助が新設されました。そして、保育所における医療的ケア児の受入れを可能とするための全国的な体制整備が行われ、医療的ケア児の地域生活支援の向上を図っていくこととなりました。  本市におきましても、医療的ケア児の保育所入所に係る相談を受けておりましたので、児童を安全に保育するための方策として、県と協議しながら、医療的ケア児保育支援モデル事業の活用を検討し、令和元年度から2年度にかけて本事業を実施いたしました。  取組については、まずは事業のガイドラインを策定し、関係者の役割や利用希望者の状況を確認しながら、検討会の開催から利用開始までの流れをつくり、そして、支援計画や施設環境、職員研修など実施体制を整備して、実際の保育内容からリスクマネジメントを繰り返し協議して、そして、事業所や保護者、主治医、関係機関等との連携、連絡体制を構築してまいりました。  市としましては初めて取り組む事業でしたので、実施と同時進行で実績のある市町の情報を収集し、研修を受けながら進めてまいりました。そして、保護者や主治医、保育所や医師会など、関係の皆様と協議をし、協力をいただきながら、事故なく安全に保育期間を終了することができました。中でも、直接ケア児の保育担当となった看護師につきましては、大変御苦労をおかけして、感謝をしているところです。  本事業に取り組むことで、医療的ケア児の支援について知識や技術を高めること、それぞれの役割を担う者の専門性の向上など、課題を確認することができましたので、本市において医療的ケア児に対する障害福祉サービスがより幅広く展開するよう、保護者のニーズを確認しながら事業内容を見直し、今後も医療的ケア児への保育提供を行ってまいりたいと考えております。  以上です。 129 ◯ 3番(大橋尚生君)  医療的ケア児支援法によって、これまで努力義務だったものが行政の責務となりました。対応していかなければならないということで、医療的ケア児のケアは本当に大変なものだと思います。モデル事業に取り組まれた園のお話を伺うと、本当に命を預かる、怖くてたまらなかったということをお話しされておりました。その中で、一人の看護師に全ての負担がいっていた、その現状を今後解消していかなければなりません。立法化されたことによって、地方交付税も得られると思います。そのようになっていると思いますけれども、令和4年度の予算に組み込まれていたのかどうか、ちょっと医療的ケア児の予算が私の中で見つけ切れませんでしたけれども、地域ぐるみで、市内には訪問看護ステーションも、近隣にはないぐらい3つ事業所があります。地域の看護師も巻き込んで、豊中モデルにおいては、各学校に看護師を置くのではなく、教育委員会のほうで看護師を配置したといった取組もございますので、そういった取組を検討していただければと思います。  以上で終わります。    (大橋議員 一般質問席 降壇) 130 ◯ 議長(谷口一星君)  以上をもって大橋議員の一般質問を終結いたします。  ここで暫時休憩いたします。       午後2時15分 休憩 ───────── ◇ ─────────       午後2時25分 再開 131 ◯ 議長(谷口一星君)
     再開いたします。  休憩前に引き続き、会議を開きます。  それでは、質問順位に従い、10番・武辺鈴枝議員の登壇を願います。  (武辺議員 一般質問席 登壇)(拍手) 132 ◯ 10番(武辺鈴枝君)  こんにちは。  2日目の最後でございます。まだまだあしたもあさっても続きますので、皆さん、どうぞごゆっくりなさっとって結構ですよ。  子育てと教育は票にならんとずっと言われてきました。今回、身をもって証明した形になりましたが、おかげさまで帰ってまいりました。今後、今まで以上に子育て、教育を中心に取り組んでまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。  今日3月8日は国際女性デーです。1904年、ニューヨークで婦人参政権を求めたデモが起源となっております。それから70年たって1975年の今日3月8日、国連によってインターナショナル・ウイメンズ・デーとして制定されたものでございます。  今日の長崎新聞に、ジェンダーギャップ指数とか本県の状況などが掲載されております。非常に興味深い記事となっておりますので、お読みになっていらっしゃらない方はどうぞ読んでみてください。  本県の取組、県民の意識等がかいま見えるものかなと思いますが、本来、周りが言ってどうこうするものではなく、個々の意識の問題だと私は思っておりますので、政治だけにかかわらず、いろんな意味でのジェンダー平等については、全ての皆さんが個々の意識、この意識をしっかり持って取り組んでいただければ、少しは解消するのではないかと思ったりしているところでございます。ちょっと真面目に入ってしまいましたが。  それでは、質問に入らせていただきます。  第2期松浦市教育振興基本計画の進捗管理状況についてですが、市長が施政方針の中、学び育てるまちという項目で、「教育のまち 松浦」の確立に向けた施策の展開を図りたい、第2期松浦市教育振興基本計画に掲げる教育努力目標の育成に取り組んでいくと述べられました。  実は新年度、来年度から長期休業日及び学期が変更になります。これは「教育のまち 松浦」にとって、とても大きな変更です。施政方針の中で変更の経緯等について述べられるものかと思っておりましたが、ここに触れられなかったことを私としてはちょっと残念に思っております。  今、学校に子どもを通わせている当事者、子どもだったり、児童生徒、あるいは保護者だけではなく、これは松浦市民みんなが今後共有していかなければいけない大きな変更だと思っておりますので、まずはこの問題から質問させていただきます。  この長期休業日及び学期の変更について、変更が決定しております。詳細をお願いします。夏休みの短縮期間、それから、春休みの1日延長、それから、学期の変更についてよろしくお願いします。 133 ◯ 学校教育課長(松本政美君)  今、議員が御説明ありましたように、令和4年度から長期休業日及び学期を変更するということで、その変更内容の詳細につきましては、まず、夏休みの短縮期間は8月25日から8月31日までの7日間でございます。この期間は土日を除き、授業を行う日とします。併せて給食も行います。これにより、実質、授業を行う日数が5日間増えることとなります。  次に、春休みの変更内容についてです。  これまで4月5日までとしていた春休みを1日延長し、4月6日までを春休みといたします。これにより、実質、授業を行う日数が1日減るということとなります。  夏休みと春休みの変更に伴いまして、年間の授業日の授業を行う日数が実質4日間増えることとなります。  学期の変更につきましては、1学期の終わりと2学期の始まりの日を変更しております。具体的には、1学期の終わりが8月31日であったものから8月24日に、また、2学期の始まりが9月1日から8月25日に変更することとしております。  なお、これらの変更内容の周知につきましては、令和4年1月に市内小中学校の保護者へ文書を配付し、2月の市報「まつうら」にも掲載し、市民へ周知を行ったところでございます。  以上です。 134 ◯ 10番(武辺鈴枝君)  市報見ました。私もちらっと載っているなと思いながら見たんですが、それでは、一体何が起きていて、どうしてこうなったのか、この変更に至った経緯をお願いします。 135 ◯ 学校教育課長(松本政美君)  長期休業日及び学期の変更に至った経緯につきましては、昨年度以降、学校指導訪問や市の校長研修会のときに、確かな学力の定着、あるいは主体的、対話的で深い学びの実現、また、そのほか学校が抱えている教育課題等につきまして、各校長と意見交換を重ね、また、課題を共有してまいりました。その中で数多く出された課題が、以前と比べて教員がよい授業をするための教材研究や準備の時間、教員同士で研修を重ねる時間が足りないということが挙げられました。  次に、個別に配慮を要する児童生徒数が増えて、教科指導、あるいは生徒指導に追われる学校が増えているということ、その一方で、時間を生み出すために、これまでいろいろと削減してきました学校行事や業務の見直しが限界に来ているということ、さらに、児童生徒にとっても新たな学びが増えてきて、十分な学習時間の確保が必要であること、そして、教職員の働き方改革を推進するため、昼休みや放課後の時間の活用に在校等時間の制限が入ってきたと、こういった課題が挙げられました。  また、新年度の学校体制づくりや学級経営の充実のため、春休みを一日でも長くして、1学期のスタートを遅らせてほしいという意見もありました。  こうした課題解決のため、令和3年6月に市校長会に対して、長期休業日の短縮の必要性について検討依頼いたしました。その後、各校長との意見交換やアンケートを重ねながら、9月初めには市校長会として、夏休みの短縮、春休みの延期、具体的な日数について提案がありました。この提案を受け、教育委員会としましても、今回の長期休業日及び学期の変更案の作成に入ったところでございます。  以上の経緯を経て、10月から12月にかけて教育委員会定例会や校長会、文教厚生委員会等へも変更案を提示し、12月の教育委員会定例会において議決を受けたという経緯でございます。  以上です。 136 ◯ 10番(武辺鈴枝君)  決まってしまったものを今さら四の五の反対だとかなんとかという話をするつもりはさらさらないんですけれども、どうしてこの長期休業日と学期を変更するという形で、今おっしゃったことをクリアしようとされているのかというのが私はちょっとよく分からない。  例えば、今このやり方をしているのが大村市、それから、佐世保市も来年度から同じような形を取られるのかなと思いますが、この2つの自治体は実際2学期制を取り入れた──大村市もそうですね。2学期制を取り入れていたところです。佐世保市も4月から3学期制に戻すということですが、それによる授業の日数とか、そういうのの絡みでやるのかなと私は解釈していたんですよね。ほかの自治体は3学期制を取っていたところが全く今までどおりでやるというのに、どうして松浦市がこれを、いきなり感が私としてはあるような気がするんですよ。  それでお尋ねをしたんですが、それでは次、もうちょっと聞いてみましょうか。  この変更をすることによるメリットというのを、どういうふうなものを考えていらっしゃいますか。 137 ◯ 学校教育課長(松本政美君)  変更によるメリットにつきましては、まず、ゆとりある教育課程が編成できるということにあります。そのことによって、児童生徒に楽しく安全・安心な学校生活をもたらすことが期待できるとまずは考えております。  具体的には幾つかありますが、特に重視していることが4点ございます。  まず1点目は、教員が子どもと向き合う時間の確保につながるということでございます。  夏季休業日の短縮によって余剰時間を生み出し、その時間を子どもとの面談や補充指導に充てることができます。また、子どもと向き合う時間が増えることによって、子どもへの適切な指導と充実した支援につながることを期待しております。  次に2点目は、配慮を要する子どもへのきめ細かな指導の充実につながるということでございます。  春休みを1日増やしたことによって、初めて教職員になったり、他の市町から移動してきたりした教職員が、始業式、入学式などをはじめとした学年初めのスタートにおいて、児童生徒と丁寧に向き合うことができるようにすることを期待しております。  3点目は、学級経営の充実です。  春休みを1日増やすことによって、4月の学級経営の安定したスタートが期待できます。例えば、前年度までの児童生徒一人一人の実態把握、適切な対応を行うための座席や係活動への配慮、不登校傾向の児童生徒を支援する体制の確認、特別な教育支援を必要とする児童生徒への指導体制、あるいは指導方法の確認などを行うための時間確保につながることが期待できます。  4点目は、教職員の働き方改革であります。  ゆとりある教育課程の編成が学期末の繁忙期の業務改善、授業研究会や校内研究の時間確保、これができることによって教職員の働き方改革につながることが期待できます。このことが日々の質の高い授業提供、持ち帰り業務の軽減にもつながるということを期待しているところでございます。  以上です。 138 ◯ 10番(武辺鈴枝君)  今おっしゃったことなんですけど、今までそうやってこられたわけですよね。例えば、新任の先生、あるいは転任されてきた先生、今までそうやって児童生徒と向き合ってこられたのを、今説明があったことによって、今までが実はうまくいっていなかったんだと言わないばっかりのように私は聞こえるんですよね。  本来、教員の働き方改革というのは、実際、自分が受け持っているクラス、学級、それをきちんと運営して、児童生徒が楽しく学校に来られる、そういう状況をつくり上げるのが最低限の先生の仕事だと私は思っております。それが今回ちょっとあちこちからいろんな話を聞きますが、学級崩壊と言われかねないような事例も幾らでも市内にあります。そういう状況の中で、働き方改革の話はちょっと私は違うんじゃないかなと思うんですよね。  まずは仕事をしてください。まず、なぜ不登校になるのか、全く教員側に、そこに責任がないとは言えないと思いますよ。ここで詳細は申し上げませんが、本当にいろんなことが耳に入ってきます。教育委員会も分かっていらっしゃると思います。本当に授業が、普通に机の前に座って授業をさせきらん。そんな先生がいらっしゃるのは事実です。  先生にとっては、1年目はそういう経験をしながら、何年もたっていい先生になっていかれるでしょう。しかし、子どもにとってその1年は、その1年しかないんですよ。だから、そこら辺がね、こういう学期の変更とかなんとかをやりながら、試行錯誤という言葉でいいのかもしれませんが、教育委員会としても何とかやっていきたいというところの表れだと思うので、これを反対するものではないんですが、ちょっと今、学校教育課長がおっしゃった分ですが、今後、変更して、これをどうやって効果があったとかなかったとかと、どんな形で検証されようと思っていらっしゃいますか。 139 ◯ 学校教育課長(松本政美君)  先ほど述べました重視している4点、メリットの4点ということを中心に、各学校への校長へのアンケート調査、毎年、実際に全ての小中学校に学校指導訪問に参りますので、その折に現場をしっかり確認し、校長とまた意見交換をし、検証してまいりたいと考えております。  例えば、教員が子どもと向き合う時間の確保の中で、子どもの変容がどのようによい点があるのか、足らないのか、そういったところもしっかり確認してまいりたいと考えております。  以上です。 140 ◯ 10番(武辺鈴枝君)  数値化できるものではないので、検証するとなってもなかなか難しい部分もあるかなと思うんですが、どちらにしても、児童生徒のために行われることでもありますし、私としても、今後この変更がどういう形で実を結んでいくのかというのは注視していきたいと思います。  それでは、次の質問、第2期松浦市教育振興基本計画の進捗管理状況についての中から、基本目標の2「安全・安心で快適な教育環境の整備」、施策の1「学校施設整備の推進」についてお尋ねします。  平成29年の4月に学校施設長寿命化計画というのを策定されました。その整備計画の中で、令和3年度、鷹島小中学校の解体、それから、令和4年度、来年ですね、今福小学校の校舎の改修、これはもう予算が上がっていそうでしたが、その後、鷹島給食センターの改築などということですが、今後の危険性とか緊急性を勘案して、優先して順番の入替えがあるということでございました。  去年の9月議会のときの質問で、昨年8月の豪雨で雨漏り等がいたしました青島小中学校、上志佐小学校、調川小学校、御厨中学校、調川中学校、そのときの答弁が、雨漏りなどの原因も把握できていないところがあるので、専門の方と一緒に現地確認して、対応できるものからやっていきたいという答弁をいただきましたが、また3月議会が終わったら、しばらくしたら今度梅雨の時期もやってまいります。現況はどうなっていますでしょうか。 141 ◯ 教育総務課長(小熊 盛君)  小中学校の校舎の雨漏りのことの御質問でございますけれども、校舎の雨漏り対策については、雨の降り方や風向きによりまして状況が変わりやすく、場所の特定が難しいところでありまして、現況としましては、営繕担当の職員がそれぞれの学校の対応をしているという状況でございます。  また、御質問の中にもありました、雨漏りの中でも漏る量が今回大きかった上志佐小学校と御厨中学校につきましては、9月に専門の業者と現地の確認を行いました。  原因としましては、防水層の経年劣化により雨漏りが発生しているようであり、完全に雨漏りを止めるには、屋根やベランダ全体の防水改修が必要ということでございました。  しかしながら、多額の費用が必要なことから、早急な対策は難しく、現在のところは営繕担当の職員によるコーキング剤や防水塗料などを使いまして、一定落ち着いているという状況にございます。引き続き補修による対応をしていきながらというふうに考えているところでございます。現状はそういう状況です。 142 ◯ 10番(武辺鈴枝君)  長寿命化計画がありますので、その中で、定期的な予防保全や再生整備を実施することで施設の長寿命化、80年程度を図るというふうに書いてあるんですよね。御厨中学校ですが、昭和44年、1969年ですから、もう53年たちます。一番古いのが、学校でいくと今福中学校、ここが56年になると思います。  80年何とかやっていきたいということなんですが、まず、その中でも、ちょっとだけお願いというか、前から言っているんですけど、御厨中学校の浄化槽ですね、悪臭の件。これを臭突を上げたままで、そのまましていらっしゃると思うんですが、今後、せめてこの浄化槽の悪臭の件ぐらいは何とかしてもらえないかなと思ってお尋ねするんですが、今後検討とか計画というのはありますでしょうか。 143 ◯ 教育総務課長(小熊 盛君)  議員が今おっしゃいました御厨中学校の件でございますけれども、その中身を説明させていただきますと、合併浄化槽から悪臭がするというふうなことで、その対応につきましては、令和元年8月に、臭突を2階のベランダ付近まで新設いたしまして、その後、さらに屋上まで延長する対策を現在行ったところでございます。しかし、風向きや浄化槽内のポンプが作動するときに臭うことがあるというふうに学校から報告を受けております。  現在の施設における対策としては、専門の業者から助言を受けまして、先ほどの臭突を設置するという対策を行ったところでありますが、その当時、この方法しかなかったものと思われますけれども、改めて専門業者と改善する方法がほかにないか相談をしたいというふうに考えております。  また、いずれにしても、浄化槽をそこの場所に設置しているというふうな状況でございますので、そこを仮に移設するとなれば多額の費用がかかってしまうということが考えられます。先ほどの雨漏りの件もありますけれども、やはり抜本的な対策をするとなれば、長寿命化計画の見直しを含めて対応していかなければならないのかなというふうに考えております。 144 ◯ 10番(武辺鈴枝君)  重々お金がないことも分かっておりますが、いかんせん子どもの教育のことに関するものは、できるだけ無理をしてもお金をつぎ込んでもらって、松浦市の未来への投資という意味でお願いしていきたいと思います。またの機会にお尋ねすることになると思います。  それでは次に、今の基本目標2のところの施策の5「安全・安心な学校給食の提供」について。  松浦市教育委員会の令和2年度自己点検・評価報告書によりますと、食物アレルギーによる事故件数はゼロ件でした。これは代替食による対応の実施など、食物アレルギー対応マニュアルに沿った対応をしていただいたものだと思っております。非常に気を使う作業であると思いますが、評価したいと思っております。  今後とも、この件に関しては、アレルギーの件もよろしくお願いしたいんですが、以前からお尋ねしていた長崎県の食物アレルギー管理システム「あんず」、この導入の件はどうなったでしょうか。 145 ◯ 教育総務課長(小熊 盛君)  長崎県が独自に開発された学校給食食物アレルギー管理システムの導入につきましては、議員がおっしゃるように、令和2年の9月議会で、ほかの市の動向を見ながら、保護者の皆様の利便性を考慮し検討してまいりたいと御答弁をしておりました。  現在のところ、5市で導入がされているというふうに聞いております。  本市での本システムの導入については、担当である栄養教諭に研修会や県立学校での発表会に参加してもらいまして、その意見を聞き、また、運用や経費などの面を検討いたしましたが、調理場の現場としては、現在のところは学校給食における食物アレルギー対応マニュアルによりまして行っており、詳細献立表を作成し、保護者、調理場及び学校が連携して対応を決定し、アレルギー対応献立表や作業工程表などに記入して対応を行っているということから、この方法でよいのではというふうに考えているところでございます。  しかし、県が進められておりますシステムでもありますので、引き続き情報収集に努めまして、導入についても検討してまいりたいというふうに考えております。  以上です。 146 ◯ 10番(武辺鈴枝君)  分かりました。それではもう一点、調理場における異物混入等による事故件数、これが3調理場で計10件発生したと報告してありました。いずれも児童生徒の誤飲などによって体への影響はなかったということですが、これは頭に「幸いにも」という言葉がつくんじゃないかなと思うんですけど、これが10件発生しておりますけど、異物混入等の検証内容をお知らせください。 147 ◯ 教育総務課長(小熊 盛君)  自己点検・評価でございますけれども、令和2年度分として、令和3年の8月に報告をしたものでございます。そちらに記載のとおり、異物混入の事案は3共同調理場で10件発生している状況でございます。  各共同調理場とも、細心の注意を払って作業しておりますけれども、令和2年度の異物混入の事例を申し上げますと、おかずであるタイピーエンの中にビニール片が入っていた、いりこのつくだ煮に小枝が入っていた、アーモンドあえにアブラムシが入っていた、魚そうめん汁に青い紙が付着していたなどといったものでございました。配膳の際に気づいたものや、食べる際に気づき、取り除いて食べたということで、児童生徒が誤って食べたということはあっておりませんけれども、そういった、幸い重大なことにはならなかったという状況でございます。  それから、検証という点でございますけれども、異物混入があった場合には、学校から異物混入報告書を現物も含めて出していただきまして、原因究明に当たっております。調理の過程で発生したものか、納品された食材に含まれていたものか、また、野菜の洗浄などにより防ぐことができたものなのかなど検証し、場合によっては納入業者に原因究明を依頼するなど、関係者で情報共有し、再発防止に努めているところでございます。  以上です。 148 ◯ 10番(武辺鈴枝君)  ここら辺はよろしくお願いしておきますね。いりこに小枝と、小枝のいりこ味ならまだしも、アブラムシとかちょっと看過できないような話が出ましたので、しっかりそこら辺お願いいたします。  それでは次に、学校給食の意義についてお尋ねいたしますが、この学校給食の意義とは一体何ですか。 149 ◯ 教育総務課長(小熊 盛君)  学校給食の意義でございますけれども、学校給食法にその目的として、「学校給食が児童及び生徒の心身の健全な発達に資するもの」、「学校給食の普及充実及び学校における食育の推進を図ることを目的とする」とされておりまして、この目的を実現するために、同法第2条の第1号から第7号までの7項目の目標が達成されるよう努めなければならないというふうにされております。  第1号としまして「適切な栄養の摂取による健康の保持増進を図ること」、第2号「日常生活における食事について正しい理解を深め、健全な食生活を営むことができる判断力を培い、及び望ましい食習慣を養うこと」、第3号「学校生活を豊かにし、明るい社交性及び協同の精神を養うこと」、第4号「食生活が自然の恩恵の上に成り立つものであることについての理解を深め、生命及び自然を尊重する精神並びに環境の保全に寄与する態度を養うこと」、第5号「食生活が食にかかわる人々の様々な活動に支えられていることについての理解を深め、勤労を重んずる態度を養うこと」、第6号「我が国や各地域の優れた伝統的な食文化についての理解を深めること」、第7号「食料の生産、流通及び消費について、正しい理解に導くこと」となっております。
     以上でございます。 150 ◯ 10番(武辺鈴枝君)  今、課長のほうから食育という言葉が出ましたが、この食育、農林水産省によると、生きる上での基本であると、知育・徳育・体育、これの基礎となるものが食育で、様々な経験を通じて食に関する知識と食を選択する力を習得し、健全な食生活を実現することができる人間を育てること、これが食育、農水省が言っております。  給食において、子どもたちに食についての知識を理解させ、体験させるということは非常に大事なことで、ここが学校給食の意義であると思うんですが、いかんせん今コロナ禍にありまして、黙食の状況でございます。  学校教育課にお尋ねします。  まず、黙食の状況、今の学校現場における学校給食の状況だけを、すみません、答弁をお願いします。 151 ◯ 学校教育課長(松本政美君)  お答えします。  まず、黙食という言葉、あまり耳慣れない言葉かもしれませんが、黙食というのは、いわゆる会話をせずに黙って食べると、文字通りでございますが、目的は飛沫を防ぐことを目的とする食事方法でありまして、今現状としましては、令和2年4月以降、学校給食の時間は新型コロナウイルス感染症拡大防止のために、机を1メートル以上離して、全員同じ方向を向いて、食事中の会話を控える黙食をしているという状況でございます。 152 ◯ 10番(武辺鈴枝君)  ここで、今おっしゃったように、黙々と前を向いて食べているだけの児童生徒が少しでも楽しい時間を過ごしたり、食育の推進ができないかなと考えました。各教室にモニターがあります。このモニターに食材等の提示をやったり、食に関する啓発活動、あるいは、時間があれば給食センターの様子などを録画でもしていただいて子どもたちに見せると。どうせ前を向いて食べておりますので、こういう取組ができないかなと思うんですが、このモニターを活用した食育、あるいは楽しい給食の時間を過ごすためにこういう活用ができないかなと思っているんですが、こういう活用を検討する余地はありますか。 153 ◯ 学校教育課長(松本政美君)  現在、少しでも楽しい給食の時間とできないかというお尋ねかと思います。  確かに学校において、今、黙食が続いていることによる児童生徒の状況について学校に聞き取りを行いました。まず、給食を楽しい時間とするための工夫について、ある中学校では校内放送で心が穏やかになるようなクラシック音楽を選曲して流していますとか、あるいは別の中学校では、生徒会活動とか学校行事に向けた生徒の決意表明、中総体大会に臨むキャプテンの決意の言葉、体育大会の応援団長の言葉を録音して放送していると。耳から入る放送をやっておるところでございます。  小学校においては、学級独自でNHKの教育番組を視聴しながら黙食しているという学校もありましたけれども、今現在はどの学校も、まずは飛沫を飛ばさないということを、そして、黙って食べるということを第一義としていると。映像を見ながらとかクイズをしながらなど、何々をしながら食べるということはあえて行っていないという回答でございました。  黙食が続いているというところから、給食が苦手な児童にとっては、友達と楽しく会話をしながら食事をすることで食が進んでいた以前と比べると、これができない現状において、給食を苦痛に感じている児童生徒もいるんではないかという、そういう心配の声とか、たわいもない会話をすることで給食の時間がほっとする時間になっていた児童生徒にとっては、これができないことが心配であるという、そういう心配の声も学校から聞かれました。  一方で、食べることに集中でき、料理や食材の味をしっかり味わえるということで、小学校低学年にとっては何を食べているのかを認識できるし、よい影響もあると感じているという意見もあり、黙食自体もよい方向に作用している場合もあるということを感じました。  給食の時間とは別の時間としながらも、新型コロナウイルス感染防止対策のために、食育のための給食集会をオンラインで実施し、各教室にいながら、栄養教諭の講話、あるいは箸の持ち方の指導などを、議員が御説明のあった大型モニターを使って教室で学ぶということをやっている学校もございました。  学校現場では、新型コロナで様々な制限がある中でも、それを逆手に取った新しい取組、工夫がされているようでございます。議員が御指摘の、今後、給食時間における大型モニターの活用につきましては、やはり食育指導という観点で、例えば、鷹島のトラフグ、あるいは福島のクルマエビといった地元産の食材が提供される折には、栄養教諭による解説とか、漁場の様子を録画で視聴させるなど、地場産業や地元の食材に興味、関心が持てるような取組ができないか、今後研究を重ねてまいりたいと存じます。  以上です。 154 ◯ 10番(武辺鈴枝君)  よろしくお願いします。去年ぐらいからいろいろ提案しましたけど、やっとちょっとだけ、ああ、よかったかなと思いました。よろしくお願いします。  子どもにとっては、給食の時間というのはやっぱり楽しい。私なんかもそうでしたけど、特に今の小学校の1・2年生にしてみれば、給食の時間がグループで囲んでわあわあ言って──わあわあとは言わなくても、楽しいものであるということを一度も経験しないままかなと思うと、ちょっとかわいそうだなと思ったりもしますので、それに代わるような形でよろしくお願いいたします。  それでは、次に移ります。基本目標の4「生涯にわたる学びのサポート」、施策の2「生涯学習施設の整備」ということで、「公民館の整備と管理運営」について。  御厨公民館の新築とかということについての事業計画、年次計画などの見通しは立っていますでしょうか。 155 ◯ 生涯学習課長(松永秀樹君)  御厨公民館についてのお尋ねでございますが、令和3年3月に策定しております松浦市公共施設等総合管理計画に基づく個別施設計画に基づき御答弁をさせていただきます。  現在の御厨公民館は昭和53年度に建設され、御厨地域の集う、学ぶ、結ぶという3つの役割を果たす生涯学習の重要な拠点施設であると考えております。  築44年が経過していることから老朽化が著しく、耐震化もされていないという状況から、現在、工事が進められている松浦港(御厨地区)埋立地内のコミュニティー活用ゾーンへの建て替えを既定路線としておりますが、現段階では、令和3年度から令和12年度までの10年間を対象とする個別施設計画期間内においては、具体的な事業内容は計画できていない状況でございます。  以上でございます。 156 ◯ 10番(武辺鈴枝君)  今、御厨公民館の個別の計画について御答弁がありましたが、欠けていますよ。この御厨公民館、目標使用年数を今後5年程度使用と書いてあります。そして、移転建て替え計画を進めていくと書いてあります。管理に関する実施方針、課題など、これについては移転建て替えを計画しているため、修繕等は最小限にとどめ、維持管理をしていくと。  ということで、管理に関する大規模な改修、修繕等の実施計画には記載がないというのは、こういうことがあるので記載がないわけですよね。だから、今の目標使用年数、今後5年程度使用と書いてありますよ。  そこで、市長にお尋ねします。  実は、次の質問でお尋ねしたかったんですが、課長がおっしゃったように、公共施設等総合管理計画、これにのっとっていけば、今後5年程度使用後、支所機能を含む御厨公民館の移転建て替えという理屈になってきます。市長はどうお考えですか。 157 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  まず、生涯学習施設、市内においても、まずは福島公民館、こういったものの建て替え等も計画していかなければなりません。そういったものと財源の裏づけ等も含めながら、適宜対応していかなければならないと考えているところでございます。(降壇) 158 ◯ 10番(武辺鈴枝君)  そうなんですよ。御厨公民館、中学校も古いんですが、公民館も古いんですよね。福島に至ってはまだ古い。分かっています。福島とかなんとかをやらずに御厨をやってくれという話をしているんではなくて、さっき言った個別表、これによると、今後5年程度使用したら、一転建て替え計画を進めていくとなっていますよとお尋ねしているんですよ。  だから、御厨の埋立地、ここにコミュニティー機能活用区域、支所機能を含む御厨公民館の移転建て替えというのがありますので、ここに5年程度使用後、支所機能を含む公民館への移転建て替えということになると思うんですけど、市長はどうお考えですかとお尋ねしたんですけど。 159 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  御厨港の埋立て、御厨地区、御厨港でありますけど、松浦港(御厨地区)の埋立てについては県営事業で取り組まれておりまして、これまでも地域住民の皆様方と議論をする中で、その一部を市が購入し、コミュニティーゾーンとして活用するということについては既定路線と、先ほど課長が申しましたとおり既定路線となっています。  当然、その跡地を活用するためには今後どのように考えていくのか、その時点において財政的な裏づけも含め検討していくということはこれまでも申し上げているところでございますが、基本的に県の土地をどのように購入していくのか、その時期をどうするのか、こういったことがまだ現時点で明確になっておりませんので、適宜そういったものを検討しながら対応していかなければならないと考えています。  いずれにしても、現時点においては、あの土地に御厨公民館を移転するということについては一定合意形成できておりますので、そのために今後どのようなスケジュールを組んでいくか、これは考えていかなければならないと考えています。(降壇) 160 ◯ 10番(武辺鈴枝君)  何かかみ合わない気がするんですけど、どちらにせよ、移転建て替えということが既定路線ですから、今後またお尋ねしますけど、いずれにせよ、県の土地を松浦市がお買上げになるということなんでしょうから、そこについての詰めの協議というのをお願いしていきたいと思います。これはお願いします。  それではもう一つ、生涯学習課にお尋ねします。  施策の5「図書館運営の充実」について。  きらきら21開館20周年でした。この3月までもう一つ何か行事があるみたいですが、生涯学習全般にわたる講演会の開催、あるいは、図書館における市内の子どもを中心に参加できるような作品応募型のイベント、大人が生涯にわたって学びを続けるきっかけとなるような講座の開催など、計画している第2期松浦市教育振興基本計画において、図書館運営の充実の主な取組の一つとして「本・図書館に興味を持たせる為の企画・行事の充実」を掲げているので、その趣旨に沿うようなイベントを実施したいと、この20周年の事業について、以前、課長が述べられております。  私がコロナ禍において講演会というものをやろうとしても、やろうにも結局できなかったということが今後あり得ると思いますので、そういった行事の内容についてはよろしくお願いしますということを言っておりましたが、20周年事業、何をなさって、効果についてどのようにお考えでしょうか。 161 ◯ 生涯学習課長(松永秀樹君)  令和3年4月1日に開館20周年を迎えたきらきら21につきましては、20周年記念事業として、図書館を中心に様々な事業を実施しております。  内容といたしましては、令和3年12月4日土曜日に、閉館後の図書館を利用した夜の上映会を実施、それから、令和4年3月13日日曜日に、フリーアナウンサーを含む3名による朗読ライブとワークショップ、令和4年3月20日日曜日には、著名な絵本作家、川端誠さんによる講演会と絵本ライブの開催を予定しております。  事業の効果につきましては、現時点で終了したものは昨年12月4日に開催しました夜の上映会のみとなっておりますが、上映会につきましては、図書館閉館後の18時30分から、長崎県でロケが行われた県内出身横尾初喜監督の「こはく」という作品を上映いたしました。当日は8名の参加がございまして、夜の図書館の雰囲気が楽しめたなど、参加者の皆様には好評でございました。  ほかの2事業につきましては、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、今月の開催となりますので、今後検証してまいりたいと思っております。  なお、令和4年2月28日月曜日に、長寿介護課との共同開催で予定しておりました介護の仕事のすばらしさをテーマとした映画「ケアニン」上映会と介護講座につきましては、新型コロナウイルス感染拡大により中止いたしました。  また、市内の子どもを中心に参加できるような作品応募型のイベントとして、来年度更新予定の新移動図書館車のデザインを市内小中学校の児童生徒から募集する計画としております。  以上です。 162 ◯ 10番(武辺鈴枝君)  せっかくちょうど20周年という節目に当たられたところだったので、夜の図書館の話もそうですが、全部終わってから、この研修内容、今後の図書館運営にどう生かしていくかということになってくると思いますので、その点よろしくお願いいたしたいと思います。  時間もなくなってきましたので、先ほどの第2問目については、市長から取りあえず──取りあえずというか、答弁いただいていますので、この1本で終わりたいと思います。  教育長にお尋ねします。  令和2年度からの第2期計画なんですが、5年目計画の3年目に入ろうとしているところで考えていくと、最後の1年を総括だったり、あるいは3期目の計画策定というふうに考えていくと、ちょうど半分近く過ぎたところになろうかと私なりに考えているんですが、一生懸命子どもたちも頑張ってくれて、部活動においても、県とか九州、全国大会で活躍するような子どもも増えた一方、やっぱり学力向上については、様々な取組を行ったけど、なかなか結果に結びつかなかったというのが1期の総括として教育長のほうから御答弁をいただいたところなんですが、「教育のまち 松浦」、ここまでの第2期計画の進捗状況の評価と、それから、教育長の思われる松浦の子どもたちに対する思いについて、時間は十分ございますので、御答弁をいただきたいと思います。お願いします。 163 ◯ 教育長(今西誠司君)(登壇)  お答えいたします。  実は中学生の手で勇壮に舞う御厨蛇踊りが表紙を飾ります第2期松浦市教育基本計画、これは議員おっしゃるように、令和2年度から6年度までの5年間にわたる松浦市の教育の指針となるものであります。この中に教育委員会4課に関わる6つの基本目標を定め、目標達成のための施策及び目指す成果指数を数字で表わしております。これを各課の重点施策や個人目標に落とし込み、教育委員会職員一丸となって目標達成に取り組んでいるところでございます。  現在、5年計画の2年目が終わろうとしているわけですけれども、既に目標を達成できたものとして、1人1台タブレットパソコンの配置、ふるさと教育の実施、学校施設の耐震化、市立図書館の蔵書冊数、また、郷土愛を高めるための歴史や文化に触れる機会の提供などがございます。  しかしながら、議員おっしゃいました学力向上、教育施設の整備、文化財の保存と継承など、現在進行中のものも多くあります。  今後は教育委員会だけでは達成困難なものにつきましては、庁内関係課や関係機関との連携を図るとともに、特に文化財課の事業におきましては、文化庁や国内の専門家の力添えをいただきながら取組を進めてまいります。  また、学力向上や不登校への対応につきましては、学校と家庭が連携を密にしながら、取組を強化してまいりたいと思います。  さらには公民館活動の充実、また、コミュニティ・スクールの導入、それから、少子化に対応した活力ある学校づくりなどにつきましては、市民皆様の御理解と御協力を得ながら進めてまいります。  教育は国の礎、まちづくりは人づくりからという言葉がございます。今後も年度ごとの進捗管理を丁寧に行い、効果的な対策を見出しながら、子どもから高齢者まで生涯にわたって学び続けることのできる「教育のまち 松浦」を目指してまいります。  以上でございます。(降壇) 164 ◯ 10番(武辺鈴枝君)  今日の運勢に──10月生まれの方、聞いとってくださいね──感情に走るとことわりを踏み外す、冷静さを保ってと書いてあったのに、ちょっと感情に走ってしまいましたがね。  ロシアの文学者トルストイ、19世紀の方ですが、「戦争と平和」という有名な本を書いていらっしゃいます。ナポレオンの侵攻に対して戦うロシア市民を描いていらっしゃいます。人間は誰もが自由で幸福であるべきということ、そして、それを侵害することはできないということをトルストイは説きました。  トルストイの言葉に、「他人の不幸の上に自分の幸福を築いてはならない。他人の幸福の中にこそ、自分の幸福もあるのだ」という言葉があります。この状況の中で、毎日ネット、あるいは新聞、テレビを見て、心が痛むばかりで何もできない自分にもどかしさを感じる日々でありますが、一日も早くウクライナの皆さんがいつもの生活に戻れること、それから、世界平和が訪れることをこの場から祈りまして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。    (武辺議員 一般質問席 降壇) 165 ◯ 議長(谷口一星君)  以上をもって武辺鈴枝議員の一般質問を終結いたします。  以上で本日の日程を終了いたしましたので、本日はこれにて散会いたします。       午後3時22分 散会 ───────── ◇ ───────── この会議録の全ての著作権は松浦市議会が保有し、国内の法律または国際条約で保護されています。 Copyright (C) MATSUURA CITY ASSEMBLY MINUTES, All rights reserved....